F1のRBで窮地に陥っているダニエル・リカルド(34)に対して、元世界王者のジャック・ビルヌーブ氏(53)が猛批判を展開した。
リカルドは今季不振が続いており、解雇危機が報じられてきた。一方で、親チームにあたるレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表の〝お気に入り〟とあって、最近になって契約延長も取りざたされている。
そうした中で、レジェンドのビルヌーブ氏がリカルドをバッサリと斬り捨てた。
英スポーツ専門放送局「スカイ」のインタビューで「なんで彼はまだF1にいるのか? なぜなんだ?」と強烈な言葉で切り出すと、こう続けた。
「ここ4、5年、同じことが言われている。『彼のために車をもっと良くしなくてはならない』。いや、君はF1にいるんだぞ。何度も優勝したルイス・ハミルトンのためなら(スタッフが)努力をするのも分かる。だが、実力を発揮できないドライバーのために努力することはない」とリカルドはもはやF1レーサーとしてふさわしくないと強調した。
さらに「もし自分がうまくやれないのなら、家に帰ればいい。君の代わりを務める人は他にもいる。レースでは昔からそうだったんだ。(F1の)レースはスポーツの頂点なんだ」と今すぐF1の舞台から去るよう要求した。
ビルヌーブ氏の〝毒ガス〟はなおも続き「実際の成績よりも、彼のイメージのおかげでF1に留まり続けていられるんだよ」とズバリ指摘。リカルドはネットフリックスのF1ドキュメンタリーシリーズで絶大な人気を誇っており、それこそがチームが更迭を躊躇する理由と持論を展開した。
レジェンドから痛烈な批判を受けたリカルド。カナダ・グランプリ(GP、9日=日本時間10日決勝)では予選5位と好発進しただけに、決勝で好成績を収めて雑音を払しょくできるか。