新日本プロレスのエル・デスペラードによる特別興行「デスペ・インビタショナル」が10日に後楽園ホールで行われ、高橋ヒロム(34)が葛西純(49=フリーダムズ)とタッグを初結成。キャリア初のハードコアルールマッチに挑戦した。
招待状を受け取った選手のみが出場できる同大会の出場選手・対戦カードは、すべて当日発表。ヒロムは葛西とのタッグで鈴木みのる、植木嵩行組と激突した。
葛西の入場時にヘッドバンギングで鉄柵にぶつかってしまい、すでに目尻から大流血していたヒロムは、デスペラードからの嫌がらせとも挑戦状とも取れるカードを受けハードコアルールを受諾。「やる時はやる男なんだよ!」と、凶器として知育ブロックを持ち込んだ。
試合は踏みつけたら絶対に痛い知育ブロックがリング上に敷き詰められ、全員が裸足で戦うという常軌を逸した展開に…。ロックアップのために4者がリング中央に立っただけで悶絶するというカオスな光景が繰り広げられた。
ヒロムは葛西との合体キン肉バスター・オン・ザ・知育ブロックをみのるに決めて攻勢に。植木のバックフリップで激痛を味わいながらも、TIME BOMB Ⅰ・Ⅴで反撃に出た。さらに誤爆により仲間割れした敵軍は、植木が完全に孤立する。
みのるが裏切りのゴッチ式パイルドライバーで植木を突き刺すと、葛西がパールハーバースプラッシュを投下。最後は葛西からゴーグルを受け取ったヒロムがパールハーバー弾で圧殺した。
葛西から「俺っちもデスマッチ・ハードコアやったことないヒロム君が、こんだけ根性見せてくれるとは正直思わなかったよ。さすがの俺っちも、入場からなぜか大流血してることなんてねえから」と絶賛されたヒロムは、ゴーグルをプレゼントされた。
さらに「プロレスってのは点で終わらせるもんじゃない。線にしなきゃいけないんです。次またタッグ組む時まで、ヒロム君がそのゴーグルを持っていてください」と将来的なリング上での再会を約束された。
ヒロムも感激の面持ちで「俺はデスマッチが大好きです。デスマッチファイターを心の底からリスペクトしている。だからこそ、もし! もしデスマッチをやる場合は、一生に一度、本物のデスマッチファイターと、本物のデスマッチの形式でやりたいと思ってます」と呼応。
「それがいつになるのか、その相手が葛西さんになるのか、それは分かりません。でも、このゴーグルを受け取ったということは、そういうことだと俺自身受け取りました。葛西さん、楽しみにしてます、その時を」と、葛西とのデスマッチに意欲を見せていた。