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【阪神】快投連発のビーズリー 救援候補、ガチムチ、ラーメン…数多い〝レジェンド〟との共通点

東スポWEB 2024年6月11日 5時14分

阪神が復調気配を漂わせている。前カードの西武戦(甲子園)で3連勝を飾り、セ・リーグ2位に再浮上。今季は主力勢が不振で苦戦する一方、数少ないチャンスをものにして先発ローテに定着しつつあるのが、来日2年目右腕のジェレミー・ビーズリー投手(28)だ。球歴から食の好みに至るまでかつて在籍したレジェンドとダブらせる声もあり、日増しに期待が高まっている。

昨季は18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一に輝いた阪神だが、今季は青柳や大山、ノイジーら投打の主力が振るわず、苦しいチーム状態が続いてきた。5月後半以降は慢性的な貧打と救援陣の不調…。そんな中で〝新戦力〟の台頭にも助けられている。その一人がビーズリーだ。

助っ人右腕は投手陣の分厚い戦力層に阻まれて開幕こそ二軍スタートとなったが、今季初先発した5月18日のヤクルト戦(甲子園)以降、計4試合に先発登板して3勝0敗、防御率0・69の好成績。陽気なキャラクターも相まって、虎党たちからの支持率も日に日に上昇している。

チーム関係者も「うまくいけば『令和のランディ』になってくれるかも」と期待を寄せている。「ランディ」とは2010年から19年までの計10シーズン、縦じまのユニホームを着てプレーしたランディ・メッセンジャーのことだ。最多勝(14年)、最多奪三振(13、14年)などのタイトルを獲得し、助っ人でありながら文句なしの「虎のエース」として6度も開幕投手を務めた。

メッセンジャーはビーズリーと同じく、来日当初はリリーフ候補として加入。周囲からの期待はさほど高くなかったが、ファーム施設がある鳴尾浜で鍛え上げられた上で先発に転向し、〝ジャパニーズドリーム〟をつかみ取った。

それ以外にも共通点は多い。ともに190センチ以上の長身で、体重100キロ超の〝ガチムチ体形〟。メッセンジャーはラーメン好きが高じて、球場メニューのプロデュースまで務めてしまった逸話で有名だ。しかし、実はビーズリーも負けず劣らずのラーメン党。「来日当初はみそラーメン派だったんだけど、今はとんこつ派。本物のとんこつラーメンを出すお店を見つけてしまったんだ。リアル・トンコツ!」と異常なテンションで、ことあるごとにラーメン愛をアピールしている。

現役時代、メッセンジャーと同僚としてプレーした安藤投手コーチも「投球スタイルは全く違うけど、リリーフからスタートして先発に転向というキャリアは確かに似ているよね。人柄もいいし何よりも日本で成功を収めたいという強い意志を感じる。ビーズリーも彼のように長くチームで活躍してくれれば」と期待する。

前回登板した8日の西武戦(甲子園)では来日初の完投勝利で3勝目をゲット。球団史上初となる連覇へ、背番号99のさらなる活躍は今後も不可欠だ。

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