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劇団四季が大須観音で公演成功祈願 原作者・細田守監督も大感激したミュージカル「バケモノの子」

東スポWEB 2024年6月11日 17時32分

9月11日からオリジナルミュージカル「バケモノの子」を名古屋で初上演する劇団四季が11日、大須観音(愛知県名古屋市)で公演成功祈願参拝を行った。

参加したのは連・九太役を演じる大鹿礼生と一郎彦役の菊池俊。日本アカデミー賞を受賞、大ヒットした細田守監督のアニメ映画を基に四季最大規模のオリジナルミュージカルとなるだけに、2人は神妙な面持ちで焼香を行った。

名古屋四季劇場に場所を移した会見では、大鹿と、この作品の柱ともいえる熊徹役の伊藤潤一郎が参加。伊藤によると、映画とミュージカルの間で大きな改編はない。だが、そこが四季版「バケモノの子」の見どころであるという。

「アニメで表現されていた巨大化やくじらを、生身の人間がそのまま舞台で表現している」と話す。大鹿も「音楽は新しく曲を作っています。細かい感情の変化を、音楽とともに見れるのがミュージカルの魅力。息遣い、鼓動を感じることができる」と解説する。

原作に忠実でありつつも、演技や演出は役者にゆだねられることも。その最たるものがラストシーン。当初、台本には明確に描かれていなかった場面だったが、伊藤と大鹿は事前に打ち合わせもなく、あるポーズをとった。熊徹と九太としてぶつかり生まれた自然の帰結に、周囲も「これだ!」とうなったという。

原作者である細田監督も観劇した。原作の大ファンである伊藤は「監督は僕の顔を見るなり、立ち上がって握手してくださって。うれしくて、うれしくて。細田監督もすごくエキサイトしてて『とてもすばらしかったです』と。細田監督もこのキャラクター(熊徹)が好きなんですよね。その責任感がある。だからめちゃくちゃ自信になりました」。

数々の海外名作ミュージカルを上演してきた劇団四季だが、日本発の大型ミュージカルを育てていきたいと2人は話す。観客と役者が一体となって育っていくのがオリジナル作品のだいご味。東京・大阪公演を経て進化した内容を名古屋のファンに見せるつもりだ。

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