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【オリックス】今度は中川圭太が…故障者続出でも踏みとどまる中嶋監督のマネジメント力

東スポWEB 2024年6月14日 5時15分

故障者続出のオリックスが底力を見せている。13日の阪神戦(京セラ)は西勇の前に連打が出ず、0―5と完封負け。5回6安打4失点だった田嶋は「四球から失点してしまった。先発としてゲームを作れなかったのが悔しい」と肩を落とした。

連勝は7で止まったとはいえ、3カード連続で勝ち越し中と上昇ムードは変わらない。この日は右太もも裏負傷で離脱していた主砲の森が一軍に復帰し、4月20日から二軍で調整していた山下も練習に合流して復帰登板に備えた。一方で中川が左大腿直筋の筋損傷で登録を抹消。故障の連鎖は続くが、そんな中でもチームは踏みとどまっている。

チーム関係者は中嶋監督の〝マネジメント力〟が大きなプラス効果を生み出していると、次のように指摘する。

「借金が9まで行った時も選手にプレッシャーをかけることは一切なく、選手も〝そのうち何とかなるだろう〟という空気だった。オーダーも相変わらず固定しないので選手の競争意識が続いている。いつ出番が来るか分からないのでみんな必死ですよ」

特に投手陣の踏ん張りが目立っており、7連勝中はわずか3失点。8、9日の巨人戦(東京ドーム)では、斎藤と佐藤が連日のプロ初勝利をマークするなど驚きの快投を続けたが「初めて登板する選手は数日前から練習に合流させて雰囲気に慣れさせるし、負けが続いてもなるべくリリーフの3連投は避け、休みをしっかり取らせている」(前出の関係者)と変わらぬ〝選手ファースト采配〟が好結果を導き出しているという。

欠員が出ても誰かが穴を埋めることで「この3年間やってきた〝全員で勝つ〟野球ができている。一軍半クラスの選手が多いことが逆に強みになっている」(同)。他球団がうらやむ層の厚さで危機を乗り越えているオリックス。上位との差はあっても絶対に引き離されない。

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