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岸田首相 党首討論で身内の応援&拍手ほとんどなし「私自身は四面楚歌であると感じていない」

東スポWEB 2024年6月19日 22時56分

岸田文雄首相は19日に国会内で野党4党首と党首討論を行った。自民党議員は2021年6月の菅義偉政権以来3年ぶりの討論をどう見守ったのか。

党首討論は首相に反問権を与えて、国会のディベートを活性化させる目的で2000年に正式に導入された。

トップバッターは立憲民主党の泉健太代表との討論。経済対策について岸田首相は「私たちは現実的な政策を説明させていただいた。御党にも責任ある具体的な政策を提示していただきたい」と発言すると、これに野党席から「失礼だ」と大きなやじが飛んだが、与党席から岸田首相を応援する声はほとんど聞こえてこなかった。

終了後、泉氏は「(自民党議員からの応援の声が)少ないは少なかったですね。3年ぶりでコロナから明けて(与野党)両方からの大きなやじや声がない形で行われたのかなと感じました。コロナ前の頃は、もっともっと両方から声が出ていたんじゃないかなという気はしましたね」と振り返った。

ラストバッターとして登場した国民民主党の玉木雄一郎代表は「自民党内から責任を問う声が公然と出ています。国民の信頼も地に落ち、四面楚歌、八方ふさがりだ」と質問。これに岸田首相は表情を険しくさせて「私自身は四面楚歌であるとは感じていません」と反論すると議場が大きくどよめいた。

玉木氏が党首討論に立つのは安倍晋三元首相、菅元首相、今回の岸田首相で3回目。

「多少経験はありましたけれども、もう少し長くやれたらいいなと思うけれども与えられたなかで最大限、思いを伝えていくのが党首討論。通常の予算委員会とは違う。細かい政策課題だとか技術的なことよりも魂と魂のぶつかり合いなので、懐に短刀をしのばせて、その思いでいどんだ」とした。

そんななか、今回の党首討論をテレビで視聴した自民党議員は「総理は〝四面楚歌〟ではないと発言したが、野党のやじに対してわが党の議員席から応援の声がほとんど聞こえてこなかったのは残念です。支える気持ちがなくなってきているあらわれか。党幹部は党首討論が終わった後、9月の総裁選に向けての意見交換のための会食を行っている。〝ポスト岸田〟の動きと受け止めています」と語った。

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