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【ソフトバンク】昨年登板なしの杉山一樹が防御率1・71 何が〝剛腕〟を覚醒させたのか

東スポWEB 2024年6月20日 9時39分

ロマンが先行気味だった大型右腕が躍動している。ソフトバンクの杉山一樹投手(26)はここまですでにキャリアハイとなる20試合に登板。そのうち失点を許したのは2試合のみで防御率1・71(19日現在)。4月下旬から6月にかけては12試合連続無失点も記録した。昨年登板なしに終わった右腕は何が変わったのか。

何より制球面が大きく改善された。入団してからの5年間で88回1/3投げで71四死球を与えていたが、今季は21イニングで11個と減少。四球を出しても大崩れすることがない。15日の阪神戦でも先頭打者に四球を与え無死二塁のピンチを背負ったが、そこから連続三振を奪い無失点に抑えてみせた。もともと直球で押す最速160キロの剛腕タイプだけに制球が安定したことは大きい。

ただ、杉山本人は「自信はないです」と苦笑い。「準備」をとにかく大切にしているという。「マウンドに上がったらもうどうしようもないんで、それまでにやることをちゃんとやる」。練習のキャッチボールなど、入念な準備が好結果につながっているのだ。

強い覚悟を持って臨む今シーズン。開幕時点で今の状況は想像していなかったという。「精いっぱいだったので」とどこまでも控えめな杉山だが、いまやホークス強力救援陣の貴重なピースとなっている。

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