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お笑いを志したのは1年半前のM―1グランプリ 結成1年の「マンタの子」は一夜で世界を変える!

東スポWEB 2024年6月20日 16時17分

“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は、芸人を志したのが1年半前、コンビ結成からもまだ1年しかたっていないという、19歳と22歳の若い女性コンビを紹介する――。

【プロフィル】
コンビ名‥マンタの子
所属‥吉本興業
結成‥2023年4月26日
養成所‥NSC東京29期生(23年入学)
立ち位置左‥渋谷美詩(しぶや・みう)
生年月日‥2005年1月26日
立ち位置右‥阿南日奈多(あなん・ひなた)
生年月日‥2002年1月14日

昨年の「M―1グランプリ2023」で優勝した令和ロマンが大学のお笑いサークル出身ということもあり、最近は学生お笑い界が注目されています。有名なお笑いサークルも多数あり、そこで腕を磨いたラランドや真空ジェシカなどもプロの世界で売れています。

そしてお笑い養成所にも学生お笑い出身の人が数多く入学し、在学中から目立っている人もいます。今回紹介するマンタの子さんも、若いのに笑いを取る形にためらいがない。てっきり学生お笑い出身かと思ったら、違いました。NSCに入学するまでお笑いの経験は全くなかったのに、すでにおもしろい。すごいことだと思います。

まだNSCに通っていた昨年のM―1グランプリで3回戦進出。昨年の大会は8450組のエントリーがあり、その中で3回戦に勝ち進んだのは376組。M―1は結成15年以内のコンビが参加できる賞レースですが、15回出場しても3回戦まで勝ち進めないコンビは山のようにいます。そう考えると、結成してすぐに3回戦まで勝ち進めたのはセンスがあるとしか思えません。

19歳と22歳というまだ若い2人がお笑いを目指す決心をしたのは、なんと一昨年のM―1グランプリを見た時とのこと。一昨年のM―1は、ウエストランドが「R―1には夢がない」という毒舌漫才で優勝した時。まだ最近のような気がしますが、それを見てお笑いを始めた人が翌年に3回戦に進出したのは驚くしかありません。

最高峰のお笑い賞レースの決勝を見たら、普通は「自分にはこんなことできない」と思いそうですが、やってみようと思えたところも才能なのかもしれません。

こんな2人に話を聞かせてもらいました。

――コンビ名の由来は?

阿南 マンタが女王という意味だったので入れたいと思って。謙遜で子をつけました。

――コンビを組むきっかけは?

阿南 NSCで「相方探しの会」というものがあり、そこの出会いがきっかけで組みました。

――NSCに入る前にお笑いをやったり人前に出た経験は?

阿南 全くないです。

――組んだ年にM―1で3回戦まで進出。秘訣はありますか?

阿南 自分たちではあまり分かりませんが、同期たちからは「2人の面白いという感性が似ている」とよく言われます。そこも要因かなと思います。

――ネタはどうやって作ってる?

阿南 2人でテーマを持ち寄って、2人で考えています。

――一昨年のM―1を見てお笑いを始めようと思ったそうですが、どこで特にそう思いましたか?

渋谷 就職も進学も興味がなかった時にちょうどM―1が流れててNSCだな、となりました。それまでは全くお笑いに興味はありませんでした。

阿南 M―1でヨネダ2000さんを見て、衝撃を受けてファンになり、神保町花月に通っているうちにNSCを知りました。

――どのようなテレビ番組に出てみたい?

阿南 教育番組に出たいです。テレビでやりたいことは食レポです。

――お互いに直してほしいところは

渋谷 おなかが弱すぎるところです。

阿南 犬の写真を見て爆笑するところです。

M―1の魅力について、阿南さんは「一夜で世界が変わることです」と言っています。この言葉通り今年の暮れ、マンタの子が一気に自分たちの世界を変えるかもしれません。

☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。

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