北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が、同国を訪問したロシアのプーチン大統領に北朝鮮原産の豊山犬のつがいを贈った。ロシアメディア「ライフ」が20日、報じた。
国営朝鮮中央テレビが20日に放送したニュースでは、賓客を迎える錦水山邸宅の庭で、金氏とプーチン氏がバラで覆われたフェンスにつながれた豊山犬をながめるほのぼのとしたシーンが映し出された。
プーチン氏はまだ犬2頭に名前を付けていないという。ペスコフ報道官は「犬たちはモスクワで暮らすだろう」と話した。
豊山犬は北朝鮮原産の狩猟犬で、かつてトラ狩りに使われていた。一時、数が減少したが、保護が行われ、数が回復しているという。しかし、希少犬種のため一般家庭に普及することはなく、多くは動物園で飼育されている。
豊山犬といえば、韓国の文在寅前大統領も、南北首脳会談が行われた2018年に豊山犬1組を贈呈された。
近年、金氏とプーチン氏は友情を築いており、今回、プーチン氏が北朝鮮訪問中、金氏にロシア製「アウルス」のリムジンタイプを贈った。互いに豪華な贈り物を贈り合うなど、その友情はますます強まっているようだ。