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井上尚弥のフェザー級転向問題に元世界王者が警鐘「階級を上げろという圧力は止めるべき」

東スポWEB 2024年6月21日 11時20分

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)の階級変更を求める声に元世界2階級制覇王者ポール・マリナッジ氏(43=米国)が反論した。

スーパーバンタム級を完全制覇し、もはや敵なし。マッチメークにも苦戦するようになったモンスターにフェザー級転向を熱望する意見が続出している。世界中のボクシング評論家や関係者も昇級を切望している中、フェザー級の猛者たちも井上との対戦を見据え、メディアを通じて宣戦布告するなど、周囲の期待は高まってきている。

しかし米専門メディア「ボクシングシーン」によると、IBF世界スーパーライト級とWBA世界ウエルター級を制したマリナッジ氏は井上に階級変更を要望する見解に言及し「いずれはフェザー級で見ることになるでしょう」としながらも「階級を上げろという絶え間ない圧力は止めるべきだと思います」と、警鐘を鳴らしたという。

その上で「これ(昇級)がボクシング界でPED(禁止薬物)がまん延している最大の理由です。122ポンド(スーパーバンタム級)まで到達すると、すぐに次の階級で何をするかという話になります。ですからPEDを使わない限り、結局は期待に応えられなくなってしまう」と指摘。井上について「ゆっくりしたペースで少しずつ階級を上げていくことになる」と語っていた。

もちろん、井上も慎重な姿勢。来年以降の昇級を視野に入れながらもフィジカル面の準備が整うまで、安易な階級変更をしない方針を明かしている。

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