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今永昇太まさかの10失点炎上…バッテリー変更も影響か 平均球速もダウン

東スポWEB 2024年6月22日 11時18分

カブス・今永昇太投手(30)が21日(日本時間22日)に行われた本拠地シカゴでのメッツ戦に先発。順風満帆にMLB移籍1年目を過ごしてきたが、4回途中までで自己ワーストを更新する3被弾、被安打11、10失点(自責点10)の大炎上。2敗目(7勝)を喫し防御率も1・89から2・96まで急速に悪化した。これまで主にバッテリーを組んできたヤン・ゴームズ捕手(36)がDFA(事実上の戦力外)となり、メジャー2年目のアマヤとのバッテリーで臨んだ試合でまさかの結末となってしまった。

「3」「3」「1」「4」。スコアボードに刻まれた衝撃的な数字をぼうぜんと見つめるしかなかった。

並み居るメジャーリーガーたちをきりきり舞いさせてきた今永だが、この日は立ち上がりから制球に苦しんだ。直球が高めに抜ける場面も多く、甘く入った球は痛打された。悪夢は初回から始まった。先頭打者のリンドアに左翼線への二塁打を許すと、続くニモには制球を乱して四球を与え、自ら無死一、二塁とピンチを広げた。この四球がさらに傷口を広げる形となってしまった。

カウント2―1からマルティネスに投じた92マイル(約148・1キロ)の直球が真ん中のやや内角寄りに入り、“打ちごろ”となった1球を見逃してはもらえなかった。快音を残した打球は中堅フェンスを越え、いきなりの3ランを被弾。そして2回も直球をものの見事に打ち砕かれた。

この回の先頭・アルバレスに見逃せばボール球となる高めの89・5マイル(約144キロ)を中堅左に叩き込まれ、なおも二死一塁からニモに外角低めへの89・4マイル(約143・9キロ)を逆らわずに左翼席へ突き刺された。経験したことがない1試合3被弾に、今永も思わずマウンド上で不思議そうな表情を浮かべながら腕組みだった。

メッツとはこの日が2度目の対戦。前回は7回無失点の快投を演じていたが、当然相手も研究してくる。加えて5試合でバッテリーを組み、3勝(1敗)を挙げていたゴームズが戦力外となった。この日はアマヤとのコンビだったが、その影響もあったのか…。

試合前までで今永の平均球速は「91・8マイル(約147・7キロ)」。しかし、地元シカゴの「Sports Mockery」が「全体では平均90・1マイル(約145キロ)で登板を終えたが、シーズン平均よりも1・7マイル(約2・7キロ)遅いものだった」と指摘した。チームも1―11で大敗。今永は「ミーティングで『打たれるよ』と言われていた相手の長所に投げてしまった」と肩を落とした。仕切り直すしかない。

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