中日は２６日の阪神戦（甲子園）に延長１２回の末、１―１で引き分けた。１１安打を放ちながらもホームを踏んだのは、６回に９号ソロを放った細川ただ１人。１２回一死満塁の勝ち越し機でカリステが遊ゴロ併殺に倒れるなど、あと１本が出なかっただけに試合後の立浪監督は「投手は本当によく踏ん張ってくれた。投手が踏ん張っている間に点が取れるようにやっていくしかない」と厳しい表情だった。
リーグ戦再開後、３勝１敗１分けの中日だが５試合でわずか６得点と決定力不足は相変わらず。貧打に悩むチームにさらに追い打ちをかけたのがこの日、中田翔内野手（３５）が登録を抹消されたことだ。「腰の状態がよくないということで１回しっかりと治してから」と立浪監督は抹消理由を説明した。
中田はここまで打率２割１分８厘、３本塁打、１８打点の成績だが、いずれも延長戦となった２日のオリックス戦（京セラ）と１４日のロッテ戦（ＺＯＺＯマリン）で決勝打を放つなど数字以上に勝負強さは際立っている。「うちはやっぱり中田が打たないと苦しい」という声が球団内から上がるほど厚い信頼を寄せられている存在だけに、ポイントゲッター不在は大きな痛手だ。
借金「４」で首位・広島とは６ゲーム差の中日だが、勝率５割復帰と上位浮上のためには得点力アップは必要不可欠。「当然、チームに必要な選手なので、それ（復帰）まで頑張っていけるようにみんなでやっていきます」と立浪監督は他の野手陣の奮起を期待しているが果たして…。