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【阪神】近本光司&中野拓夢が2人そろって調子〝ドン底〟 岡田監督苦悩「足のあるもんがな…」

東スポWEB 2024年6月27日 6時12分

あと1点が遠かった。阪神は26日の中日戦(甲子園)を1―1でドロー。先発の大竹が7回1失点と好投するも、打線が勝負どころでの決定力をまたも欠き、延長12回までもつれ込んだ死闘を勝ち切ることができなかった。

試合後の岡田彰布監督(66)は「足のあるもんがな。足を生かせばええのにな。(得点が)入るわけないやん…」。近本光司外野手(29)と中野拓夢内野手(27)による1、2番コンビの不振を嘆いた。

この日の近本は二ゴロ、左飛、左邪飛、二ゴロ、投ゴロ、中飛の6タコ。中野も6打数1安打と精彩を欠く打撃内容に終始した。2人合計で12度回ってきた打席で、出塁を果たせたのは1回のみ。チャンスメーカーとしての役割を果たせなかったことが、打線全体の機能不全を招いてしまった格好だ。

よりにもよって、虎自慢の「チカナカコンビ」が2人そろって調子を落としてしまっているのだから頭が痛い。近本の6月月間打率は1割6分7厘。中野も同1割8分5厘とドン底状態。直近6試合に限ってみれば近本の打率は0割7分4厘。中野も同1割1分5厘。両者はチームのセンターラインを引き締めるディフェンス面での要職も担っているだけに、そう簡単にスタメンの座から外すわけにもいかない。

21日のDeNA戦(甲子園)から一軍に復帰した大山や、この日のゲームで先制の中越え適時三塁打をマークした佐藤輝ら中軸長距離打者陣がようやく調子を上げてきたかに見えたタイミングで、今度は近本と中野の調子がドン底にまで落ち込んでしまう流れの悪さは岡田虎の今季ここまでの苦難を象徴しているかのようだ。

一難去ってまた一難。首位・広島とのゲーム差も3・5とジワリと広がった。待望のビッグウエーブはいつになったら訪れてくれるのか――。

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