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鈴木財務相37年ぶり円安で市場をけん制 立憲・長妻氏「日銀は出口戦略の青写真を」

東スポWEB 2024年6月27日 17時10分

外国為替市場は27日、1ドル=160円台後半の円安水準が続いている。

鈴木俊一財務相は37年ぶりの歴史的な円安水準になったことに「高い緊張感を持ってこの動きの背景を分析してですね、必要に応じて必要な対応をとってまいります」と述べ、市場の動きをけん制した。

ドル以外の対ユーロでも1999年のユーロ創設以来の円安水準。世界の主な通過に対して円が安い状況となっている。

岸田文雄首相は21日に開いた会見で、円安による物価高騰などを受けて5月使用分で終了していた電気・ガス代金補助を8月から3か月間限定で復活させることを発表していた。

立憲民主党の長妻昭政調会長はこの日、国会内で開いた会見で「我われは電気・ガスのみならずエネルギー手当てを一定の方々に支給していくという対策をいち早く打ち出した。同時に政府が考えてもらわなければいけないのは、40年近くぶりの円安水準ですよね、これから相当将来が不安ですので、日銀のなかでも金利について踏み込んだ発言をされる委員の方も出てきています。日銀は本格的な出口戦略、いまの超金融緩和をどう段階的におさめていくのか。そこの青写真を示して市場にメッセージを送っていくことが必要だと思います」と述べた。

岸田首相が国会を閉会したタイミングで電気・ガス料金補助を打ち出したことには「私も不思議なのは、これ猛暑対策ですよね。期限が切れのは目に見えていたわけです。我われ警鐘を出していたが、ぜんぜん動かなかった。遅きに失した判断ですし、全体の整合性も取れているのかどうか、(岸田首相は)思いつきでやっておられるのではないかと思います」と首を傾げていた。

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