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【巨人】坂本勇人の二軍降格でG打線奮起の12安打「焦らないようチームを良い状態に」

東スポWEB 2024年6月28日 5時10分

〝非常事態〟に巨人ナインが粛然とした。巨人は27日のDeNA戦(横浜)で延長10回に4―5でサヨナラ負けを喫した。

最後は6番手で登板したケラーが一死走者なしから宮崎に痛恨のソロを被弾。勝率5割に逆戻りし、4位まで転落したが、試合後の阿部監督は敗戦を冷静に受け止めた。

「それが今日の収穫かな」

そう振り返ったのは3点差を追う8回の猛攻だった。先頭打者・吉川の二塁打に始まり、ヘルナンデスの適時打、そして岡本和の13号2ランとわずか9球で同点に追いついた。この一発は巨人の先発4番として200号となるメモリアル弾。これまでの最年少記録だった長嶋茂雄の32歳5か月を大幅に上回る27歳11か月での達成となった。4番の先輩でもある指揮官は「素晴らしい数字。勝ちに貢献するホームランをもっと打ってほしいと思いますね」と称賛した。

この日は勝利に直結しなかったものの、打線全体でも12安打と奮起。そこにはルーキーイヤー以来、17年ぶりに不調による二軍再調整となった坂本勇人内野手(35)に対する選手たちの熱い思いがあった。

「坂本さんのためにも、もっと打たないといけない」と並々ならぬ覚悟を見せていたナインの一人は「いない間にチームの順位がズルズルと落ちたら、調整中の坂本さんが焦ってしまう。坂本さんが戻りやすいように、チームを良い状態にしておかないといけない」と思いを吐露した。

阿部監督は25日に6月の打率が1割5分6厘と不振だった坂本本人と話し合った上で、二軍行きを命じた。この日、坂本はジャイアンツ球場で行われたファーム練習に合流。約40分間、ティー打撃を行うなど無心でバットを振った。「振っててバットのキレがないというか、体のキレがない。そういうのは感じてますけど、何をしたら、じゃあそれは良くなるのか? 僕の経験上でも、よく分からない部分でもある」と悩める胸中を明かしていた。

坂本の二軍降格がチームのカンフル剤となるのか。

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