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大谷翔平の獲得失敗がブルージェイズに多重影響 大砲ゲレーロら放出可能性を米報道

東スポWEB 2024年6月28日 18時12分

昨オフFA市場の目玉だった大谷翔平(ドジャース)の獲得に失敗したブルージェイズが、難しい舵取りを迫られている。

MLB市場に精通している「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、世界一を狙うブルージェイズがシーズン前半で大きく負け越す不甲斐ない戦いぶりを嘆きつつ、今後過熱するであろうトレード市場を予測。メジャーを代表するスター選手を複数抱えるブ軍の身の振り方について端的に指摘した。

ヘイマン氏は「ブルージェイズは買い付けをするつもりだったが、現実を直視する必要がある」と論じた上で「ファンが『大谷翔平またはフアン・ソト(ヤンキース)がブルージェイズのユニフォームを着ている姿を見たい』と望んでいたことを考えれば、大々的に売却するには勇気がいるだろう。だが、今は売却するのが賢明かもしれない」と私見を披露。トロントをホームグラウンドとするブ軍は、ウラディミール・ゲレーロやボー・ビシェットという野手の2大スターを揃え、ワールドチャンピオンを本気で狙える強豪と見られていた。ファンも悲願の世界一奪取を望み、昨オフにブ軍フロントが大谷獲得にサプライズ参戦した姿勢を評価。ヘイマン氏はそういった流れを鑑みて「勇気がいる」と表現した。

かつて大谷とシ烈な本塁打王争いを演じたことで日本でもなじみが深いMLB屈指の大砲・ゲレーロ、実力と人気を兼ね備えたビシェットの2人はともにFAまで残り1年。内情に詳しいヘイマン氏は「ブルージェイズは両選手をトレードしたくないだろう」と言及した上で、2人の残留交渉が現時点では容易ではないと推察している。

翌シーズンに向けたチーム再建の一環である「ファイヤーセール」が毎夏MLBでは大きな話題を呼ぶ。思わぬシーズンでの苦戦をしいられたブルージェイズ。決断の時が迫っているようだ。

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