Infoseek 楽天

井上尚弥 次戦相手は「サウスポー」指名試合指令に不快感「結構嫌がらせチックな感じ」

東スポWEB 2024年6月28日 18時20分

ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)と弟のWBA世界バンタム級王者・拓真(28=大橋)が28日、都内のWOWOWで行われた「世界プロボクシング~エキサイトマッチSP『井上尚弥vsネリ』『井上拓真vs石田匠』」(7月15日・午後9時、WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送・配信)の収録に出演し、5月6日の東京ドーム興行で行われた試合を解説した。

尚弥は収録後の取材で、9月に予定される次戦の相手がサウスポーのTJドヘニー(37=アイルランド)であることを示唆した。東京ドームで元2階級制覇王者の〝悪童〟ルイス・ネリ(メキシコ)を6回TKOで破った後のリング上でIBF・WBO同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)と対戦を誓い合ったが、グッドマンが7月に試合を組んだことで消滅した。

そこでドヘニーが有力候補に浮上。だが、WBAが9月25日までに同級1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との指名試合を行う指令を出し、尚弥陣営を困惑させた。

この状況で次戦について問われた尚弥は「来月のどこかで発表があると思うので、その試合に向けて昨日からスパーリングを開始しました」と明言。パートナーがサウスポーのOPBF東洋太平洋フェザー級1位・中野幹士(帝拳)であることに、「サウスポーですよね」とドヘニー対策であることを示唆して、報道陣の笑いを誘った。

また、アフマダリエフとの指名試合を拒否すればWBA王座を剥奪される可能性があることには「ベルトにこだわりはないですからね。それで剥奪されるなら全然いい。ここからは全部防衛戦になるので、自分がどういうパフォーマンスをするかにかかっている」と意識せず。

だが、尚弥が昨年12月に獲得したWBAスーパー王座の指名試合の期限は18か月と間隔に余裕があるため、「(指令が)出たタイミングも、向こうのプロモーターの発言も、結構嫌がらせチックな感じ」と不快感を示した。モンスターはベルトの価値を超越した存在と言えるだろう。

この記事の関連ニュース