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大谷翔平〝6月大爆発〟を分析 指揮官、打撃コーチ、メディアが出した「共通の答え」

東スポWEB 2024年6月28日 20時31分

ドジャース・大谷翔平投手(29)が止まらない。

26日(日本時間27日)の敵地ホワイトソックス戦で2試合連続の先頭打者アーチとなる25号ソロを放ち、本塁打王争いでリーグトップを独走。27日(同28日)現在で他の打撃成績も打率3割2分2厘(リーグ1位)、61打点(同3位)、SLG(長打率)6割4分3厘(リーグ1位)と打ちまくっている。

直近10戦で8本塁打と異常なハイペースで数字を伸ばし、過去15試合に広げてみても打率3割7分7厘、20打点、10本塁打、SLG(長打率)10割と主要な打撃項目のほぼ全てにおいて、とてつもない成績を残している。

そんな中、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は今季の「打者・大谷」が一体なぜ好調なのかという点をクローズアップ。「ドジャースのショウヘイ・オオタニは投手兼任ではないから打者として優れているのか」というテーマを追求している。

同紙の取材に対し、大谷は新天地での今季について通訳を通じ「仕事量は減っている。それは否定できない」と述べるとともに「年々経験を積むにつれて打者として成長していることも、いい結果につながっている」とも続けた。

ちなみに大谷のこれまでのキャリアを振り返ってみても、レギュラーシーズン82試合を消化した時点で打率3割2分2厘は自己最高だ。しかしながら本塁打、打点、長打率の3項目についてはMVPを獲得した2シーズン(2021年、23年)のほうが、同じ時点で比較すると高い。

こうしたデータも踏まえた上で、ロバーツ監督は同紙に対し、今季の大谷を「打つことだけに集中するようになった。打撃はかつてないほどに好調だ」と評しながらも、打者に専念していることがプラス材料になっているかは「わからない。我々はそれを判断する材料がない」と言葉を濁している。前年まで在籍していたエンゼルスと違って、まだリハビリ途中の「投手・大谷」を見ていないため、その答えを見出すことができてないというのが指揮官の本音のようだ。

ただ、いずれにしてもロバーツ監督は「ストライクゾーンをコントロールできている。そうすることで多くの特別なことが起こる」と述べている通り、ここ最近の大谷が打者として絶好調モードに入っているととらえているのは明白だ。

同紙も「ストライクゾーンの外の球を空振りすることが、どのシーズンよりも減った」と指摘し、その結果、強い打球を放つ指標の「ハードヒット率」がキャリア最高の61・2%になったと説明している。これはヤンキース・ジャッジの63・3%に次いでMLB全体では2位の数字だ。

バンスコヨック打撃コーチは今の大谷を「(相手の投球が)ストライクゾーンにとどまることができれば、彼は危険だ」と言い切っている。レギュラーシーズンの半分を折り返した後半戦以降も、大谷がMLBを席巻しそうな勢いだ。

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