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【日本ハム】急失速&ケガ人続出のスパイラルも…「ここからですよ」とナインが前向きなワケ

東スポWEB 2024年6月29日 6時8分

日本ハムが中盤戦を迎える7月を前に急失速している。28日のソフトバンク戦(エスコン)は試合序盤から二遊間を守る福田、細川が失点につながるミスを連発。〝守乱〟も大きく響き、1―5の惨敗を喫した。3連敗で貯金は4月20日以来、約2か月ぶりの「2」にまで減った。

チームは今月4日に今季最多の「貯金9」を記録して以降、貯金は減るばかり。交流戦を7勝10敗1分の負け越しで終えたばかりか、ここ3カードはいずれも勝ち越しがない。

しかも6月に入ると、前半戦は皆無だった故障者が続出。7日に先発ローテの一角だった北山が左足中指の疲労骨折で登録を抹消されると、22日には球宴ファン投票・遊撃部門の中間発表で堂々の1位に躍り出ていた水野も右足首負傷で戦線離脱。直近では2022年のパ・リーグ首位打者・松本剛までもが体調不良(胃腸炎)で、26日から二軍調整を強いられている。

こんな〝負の連鎖〟が続く状況だけに、さぞチームの雰囲気は悪いかと思いきや意外にもナインに悲壮感はないという。28日の試合前、ある選手にその理由を聞くと「確かにソフトバンクには10ゲーム以上の差をつけられていますが…」と前置きしながら次のように続けている。

「最近チーム成績が良くないとはいえ、まだ貯金はありますし。それに昨年までに比べれば、十分戦えている手応えをみんな持っている。比較すべきかはわかりませんが、ウチの成績はセ・リーグの2位争いとほぼ同等。今から(リーグ)2位狙いはいけないと思いますが、Aクラス入りは夢じゃない。ここからですよ」

確かにチームの貯金は激減中も日本ハムは、まだ勝率5割以上を維持。ソフトバンクがリーグ首位を独走している分、十分にAクラスを狙える位置にいる。しかも日本ハムは現在33勝31敗5分でリーグ3位とはいえ、2位ロッテとは1・5ゲーム差。セ・リーグ上位球団と比較しても、そん色ない戦いを繰り広げている。そうであれば、チーム状況に落胆する時期ではない気もするが…。

チームの巻き返しはあるのか。日本ハムの正念場の戦いは続く。

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