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【巨人】阿部監督は勘違い連発の審判団を擁護「審判の方も人間ですから」

東スポWEB 2024年6月30日 19時1分

巨人の阿部慎之助監督(45)が3―2で勝利した30日の広島戦(東京ドーム)後、この日の試合で「勘違い」を連発した審判団を擁護した。

まさかの事態が続いた。まずは6回の広島の攻撃。二死二、三塁で打席に矢野が入るところで、巨人ベンチからは杉内コーチがマウンドの高梨のもとへ向かい会話を始めると、ここで広島ベンチは代打・二俣を宣告。対する巨人ベンチは阿部監督が高梨から船迫への投手交代を審判に伝えたが、高梨がマウンドからベンチへ戻ろうとしたところで審判団と巨人サイドでひともんちゃく起きた。

ベンチへと下がろうとしていた高梨は急きょ呼び止められ、再びマウンドに戻って棒立ち状態。状況の説明がないまま、マウンド上の高梨と杉内コーチ、ナインらも困惑の表情を浮かべていた。

最終的には約5分間の中断の後に、責任審判から「申し訳ありません。投手交代はできないと勘違いしていたんですが、投手コーチはベンチに帰っていないため投手交代できます」と場内アナウンスがなされ、予定通り高梨は降板して船迫がマウンドへ。ルール上は投手コーチがマウンドに行った後にファウルラインを越えてベンチへと引き下がった際は投手交代が認められないが、杉内コーチは終始マウンド付近で待機しており、この判断を審判が誤ったものと思われる。

これにはベンチ上の阿部監督ら巨人首脳陣も苦笑いで、スタンドのファンからも「なんだよそれー!」「しっかりしろー!」と痛烈なヤジが飛んでいた。

ハプニングは7回の広島の攻撃時にも起きた。先頭の代打・大盛が登場すると、阿部監督は船迫から中川の交代を告げるも、山路球審がなぜか認めず。阿部監督も戸惑いの表情を浮かべながらベンチへ戻ったが、山路球審は慌てて阿部監督の元へ戻って交代を認めた。ルール上は代打が出ていなければ船迫が続投する必要はあったものの、ここも審判側の勘違い。阿部監督も笑うほかなく、左翼席の広島ファンからも怒号に似たヤジが飛び交っていた。

珍事の連発に阿部監督は「こっち側がちょっとビックリしてしまって…あれ、そうだったっけな、みたいな(笑い)。いや、できるよな…いや、ダメって言われちゃったんだよなっていう状況でしたので」と再び苦笑い。7回に起きた2度目の「交代拒否」についても「向こうが代打を告げられていたので、代えられるんです。けど言ったらダメですって言われちゃって(笑い)。え…ってなって。これ、前もやったことあるよなと思いながら…そしたら『代打を告げられていたので大丈夫です』って急に訂正していただいたので」と戸惑いを隠せなかった。

それでも「審判の方も人間ですから。たまには間違いもありますよ。だけど間違いを認めてね、しっかり『すみません』という事も試合中におっしゃってていただいたので」と責めることはせず、審判団を擁護する姿勢を見せた。

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