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【取手競輪・GⅢ水戸黄門賞】吉田拓矢 念願の地元記念V「仲間たちのおかげでここまで来られた」

東スポWEB 2024年6月30日 19時9分

取手競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛競輪GⅢ「開設74周年記念 水戸黄門賞」は30日、12Rで決勝を行い、吉田拓矢(29=茨城)が念願の地元記念初Vで、通算6度目のGⅢ制覇に花を添えた。

関東5車結束のたまものだった。芦沢辰弘がS取りで勢いをつけ、先頭を買って出た小林泰正は「2周から全開で行く」。番手の坂井洋も「脇本(雄太)さんが来る前に仕掛ける」と誓った。仲間たちの思いを全身全霊で受け止めた吉田は、最後の直線で内を締めつつ守沢太志、山口拳矢の猛追を振り切って1着でゴール。右手で渾身のガッツポーズを繰り出した。

「これまでも(地元記念Vの)チャンスはあったけど優勝には手が届かなかった。先輩や後輩、仲間たちのおかげでここまで来られた。これからも感謝の気持ちを忘れずに、精進したい」と吉田は実感を込めた。

昨年8月の西武園GⅠオールスターでは献身的な走りで真杉を優勝に導くも、自らは暴走で失格となって2か月のあっせん停止となった。ただ、仲間のために精魂尽きるまで走った結果であり「決してマイナスではなかった」と言い切る。

後半戦一発目となる次走は松戸GⅡサマーナイトフェスティバル(7月13日~15日)。吉田は「まだ力の及ばないところがある。良かったり悪かったりの差をなくしていきたい」と課題を挙げつつも「今日だけはおいしいお酒を飲みたい」と笑顔で締めた。

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