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大谷翔平HRダービー待望論が熱い! 〝ESPNの視聴率に大きな違いをもたらす〟米記者が指摘

東スポWEB 2024年7月1日 10時35分

ドジャースの大谷翔平投手(29)は30日(日本時間1日)に敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場し、5打数無安打、3三振だった。12本塁打と爆発した6月を豪快なアーチで締めくくることはできなかった。それでもナ・リーグの6月の月間MVPの最有力候補であることは変わらない。また、態度を保留しているオールスター戦(16日=同17日・アーリントン)前日恒例のホームランダービーについて出場待望論が浮上している。7月も主役は大谷だ

9回二死後、四球、単打、二塁打で回ってきた5度目の打席。敵地オラクル・パークは異様な雰囲気だ。しかし、4番手のアンダースロー右腕Ty・ロジャースにカウント1―2と追い込まれると4球目の内角の73・6マイル(約118・4キロ)のスライダーに空振り三振に倒れた。

相手先発は右腕ビブンズ。6月16日(同17日)にメジャーデビューした30歳で、これまでの5試合はいずれも救援登板だった。初回先頭はカウント1―1からの3球目、内角高めの91・1マイル(約146・6キロ)のフォーシームを強打。痛烈な一塁ゴロだった。

3回二死二塁はカウント2―2からの5球目、内角高めの95マイル(約152・9キロ)のフォーシームにバットは空を切った。5回二死二塁は内角低めのスイーパーを空振りして3球三振。8回先頭は3番手の右腕ループの外角低めのチェンジアップを高々と打ち上げるも右飛だった。
残念ながら6月最後の試合を本塁打で飾ることはできなかったが、6月12発はナ・リーグトップ。自己最多の2023年6月の15本塁打、21年6月の13本塁打に続く、3番目の量産ペースだ。23年6月、21年6月はともに月間MVPに輝いている。24打点はジャイアンツのラモスと並び、同タイだ。自身6月3度目、通算5度目の月間MVPはフィリーズのブライス・ハーパー内野手(31)と一騎打ちの様相だが、本塁打と打点で上回る大谷が有利だろう。

その大谷はオールスター戦(16日=同17日・アーリントン)前日恒例のホームランダービーについて「リハビリをやっているので、ドクターの許可であったり、トレーナーの許可やチームの許可であったりとか、もちろんやりたい気持ちはどの選手もあると思う。そういう他の部分との兼ね合い次第」と態度を保留している。しかし、MLB、中継する米スポーツ専門局ESPNはただ、決断を待つわけにはいかないという。

USAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール記者は30日にホームランダービーについて「アーロン・ジャッジが欠場することになり、これから2週間、ESPNと野球関係者が大谷にホームランダービーへの参加を強く働きかけるのは間違いない」との見解を示すとこう続けた。「大谷の参加は視聴率に大きな違いをもたらすだろう」

来季から大谷は投打二刀流に復帰する。体への負担を考えれば、今年がラストチャンスだ。また、MLBやESPNにとっても今季も特大弾を連発している大谷の出場は最大の目玉。1回戦でソトに敗れた21年の雪辱を果たすというストーリーに全米の野球ファンは盛り上がるだろう。

しかし、後半戦への負担も心配される。ドジャースのロバーツ監督は「野球にとって(大谷の参加は)素晴らしいことだと思うが、負担を考えると私は恐らく彼には参加してほしくない」と本音を明かすとこう続けた。
「しかし、その一方で、彼は明らかに野球界最大のスターであり、彼の参加は(ダービーが)より魅力的になる。だから、どんな決断をしようとも、私は支持する」

2度目の出場はあるのか。大谷の決断が注目される。

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