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【バレーボール】石川祐希パリ五輪で金だ! 主要国際大会47年ぶりネーションズリーグ銀で勢い

東スポWEB 2024年7月1日 11時10分

悲願の五輪メダルが現実味を帯びてきた。バレーボールのネーションズリーグ(VNL)男子ファイナルラウンド決勝(30日=日本時間1日、ポーランド・ウッジ)、世界ランキング2位の日本は東京五輪金メダルのフランスに1―3で敗れた。初優勝には手が届かなかったものの、主要国際大会では1977年W杯以来、47年ぶりの銀メダルを獲得。52年ぶり表彰台を目指すパリ五輪へ大きく弾みをつけた。

日本は主軸の高橋藍(サントリー)をケガで欠きながらも、持ち味のつなぐバレーで一進一退の攻防を繰り広げた。日本は第1セットを23―25と落としたが、第2セットは25―18で奪い返す。しかし第3、4セットはともに23―25で失った。チーム最多17得点を挙げた主将・石川祐希(ペルージャ)は「タフな試合だったが、フランスにおめでとうと言いたい。決勝で戦えたことはいい経験だった。パリ五輪に向け、準備をしたい」と前向きに振り返った。石川は大会のベストアウトサイドヒッターに選ばれた。またベストリベロには山本智大(大阪ブルテオン)が輝いた。

「史上最強」の呼び声が高い男子代表は、パリ五輪でのメダルを見据えている。その上で入念にミーティングを行い、チームの方向性を共有。近年は国際大会で好結果を残してきた半面、決勝のような大一番での経験不足が課題だった。それだけに、VNLを調整に充てるのではなく、パリ五輪の前哨戦として結果にこだわることを選択。今大会は「決勝進出」を目標に掲げていた。

石川は大会前、「(五輪の)メダルの色はまだあまりイメージできていない。そこが唯一、今の自分たちに足りないところ。ここを目標とすればパリを迎えた時に(金メダルの)イメージが明確になる」とチームとしての狙いを説明した。

昨季はイタリア1部モンツァでプレーオフ決勝の舞台に立った高橋も「自分はイタリアで決勝に行ったが、そこで勝っていくために何が必要かをそれぞれの選手が感じることが非常に重要だと思っている」と力説。重圧のかかる一戦を戦うことは、チーム全体にとっても大きなプラスになるというわけ。決勝でフランスと戦ったことが、パリ五輪へ大きな糧となるのは間違いない。

パリ五輪の1次リーグは五輪3大会金メダルの米国、東京五輪銅メダルのアルゼンチン、ドイツと同じC組となった。VNLの予選ラウンドは3チームに勝利を収めているとはいえ、油断大敵だ。石川は「銀メダルで悔しい気持ちですが、五輪では金メダルを目指して戦いたい」と力強く宣言。VNLで得た自信を胸に、花の都へ乗り込む。

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