全日本プロレスの３冠ヘビー級王者・安齊勇馬（２５）が、Ｖ３戦（１３日、エディオンアリーナ大阪第２競技場）で迎え撃つ〝暴走男〟諏訪魔（４７）にあきれ顔だ。
決戦に向けた会見が１日に都内の全日本事務所で行われ、両雄が出席。諏訪魔が「当日は俺のバックドロップを１０発叩き込みたいなと。それが俺の今回のテーマ。全日本のバックドロップを安齊に叩き込みたい」と決意を述べれば、安齊も「自分は諏訪魔さんのスカウントで、入団させていただきました。そんな方と３冠をかけて戦えるのは、光栄に思います」とリスペクトを込めて宣戦布告した。
穏やかに進んだ会見だが、ハプニングが起きたのは数分後だ。突然「チャララララ～」とＬＩＮＥ通話の着信音が会見場にこだました。諏訪魔のスマホだ。バツの悪そうな顔をしながらも、暴走男は「何だよ？」と出てしまう。
相手は「バカバカコンビ」の盟友であり、Ｖ２戦で安齊に返り討ちに遭った鈴木秀樹だ。明らかに急を要する連絡ではなく「ラーメン行きましょうよ。会見中？ いいですよ、そんなの。どうせ大したことしゃべれないんだから」と、のんきな会話が聞こえてくる。
さらに鈴木は「負けろよ。全日本のために負けろ。俺は安齊の方につく。安齊、頑張れ！ 俺は安齊のセコンドに就くよ」とよくわからないことを口走り、諏訪魔も慌てて通話を打ち切った。
その後も会見中に何度も諏訪魔のスマホが鳴り、そのたびに安齊は首を振る始末。そして最後に「会見に携帯を持って来ないとか、マナーモードにするとか、普通ならわかることなのに…。専務なのにな、バカなのかなって…」。師弟対決へより一層気が引き締まった様子だった。