Infoseek 楽天

リリー・フランキー&橋口亮輔監督 売れっ子女優の〝チョイ役〟時代を回顧「ものすごく印象的で」

東スポWEB 2024年7月2日 0時59分

マルチ俳優リリー・フランキー(60)が都内で1日夜、「『ひと』を描く映画監督 橋口亮輔作品特別上映」初日に登場。映画初主演作「ぐるりのこと。」(2008年)上映後、橋口亮輔監督(61)とトークショーを行った。橋口監督最新作「お母さんが一緒」の12日からの公開を記念した3夜連続イベント。

初めての子の死を機にうつになっていく妻(木村多江)と、妻に寄り添う夫(リリー)の10年間を描いたのが「ぐるりのこと。」。夫婦ゲンカがうるさいと怒鳴り込んでくる、下の階のアパート住人役は江口のりこ(44)だった。

橋口監督いわく、当時の江口は「脇でちょっと注目され始めたかなぐらいの頃だったと思います」。オーディションで選んだそうで「台本では(セリフが)『静かにしてもらえません?』ってひと言」だった。

その江口が最新作では主演。「今回『お母さんが一緒』(の撮影)で会った時、『よくあのひと言で(ぐるり――を)受けたね』って言ったら、『いや、仕事だから何でもやりますよ』って言ってたけど…」と橋口監督は明かした。

「ぐるり――」では、橋口監督の撮影当日の思いつきで、江口が風邪をひいてマスクしている設定になったり、木村が「お前のバイクのほうがうるせえんだよ!」と逆ギレし、江口が「バイク、関係ないスよね」と言い返すセリフが加わった。

「あのバイクのくだりは江口さん(事前に)聞いてなくて、で、橋口監督が『それ、言って』ってなった。あの時の木村さんは怖かった。そんなこと言う子じゃないでしょ。江口さんも『ハァ!?』ってなりますよ」とリリーは振り返る。当の橋口監督には「3人の緊張感がパーンて破裂したみたいな感じになった」と、納得のシーンが撮れた。

その撮影後、橋口監督が「表に出たら江口さんがジャージー姿でボーっとしてて、僕がニタニタ~って近づいてって『どうだった?』って聞いたら、『難しかった~!』って(言って)帰って行ったんです。ものすごく印象的で覚えてますよ」とのことだ。

「お母さんが一緒」は、温泉旅行でケンカざんまいの三姉妹の物語。橋口監督が「長女役、江口のりこがピッタリだよね」と言い出し、ダメ元でオファーしたら、江口から「橋口監督がやるなら、ぜひ出たい」とすぐ返事が来たという。撮影は、今や売れっ子の江口のスケジュールに合わせて組まれたという。

この記事の関連ニュース