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【ソフトバンク】「世界的に有望」キューバの11歳に熱視線 父は最強助っ人のデスパイネ

東スポWEB 2024年7月2日 6時9分

ソフトバンクが将来有望な11歳のキューバ選手に注目している。長期的な常勝軍団構築を掲げ、チームは4年ぶりのペナント奪回へパ・リーグ首位を快走中だ。

先月末、ある重鎮がホークス一軍遠征地の大阪を訪問した。キューバ野球連盟(FCBS)のファン・レイナルド・ペレス会長で、球団側はフロント幹部らが対応。かねてチームの屋台骨を支えるキューバ出身選手を抱えてきたソフトバンクだけに、定期交流の一環の中で強固な信頼関係を確認したものとみられる。

すでに中南米球界に精通したNPB関係者らの間で、話題に上がり始めている。「非常に野球センスがあって、将来有望。若い頃のお父さんもスピードとパワーを兼ね備え、10代で頭角を現しただけに楽しみで当然注目される存在」。鷹が熱視線を送るのは、アルフレド・デスパイネ・ジュニア。野球ファンであれば、すぐにピンとくる名前だろう。今季もキューバ国内リーグで本塁打王を獲得し、国民的英雄のアルフレド・デスパイネ外野手(39)の愛息だ。

父のデスパイネは今でこそ恰幅のいい体格が印象的だが、身体能力抜群で機動性と自慢の長打力を誇り、アンダー世代から「赤い稲妻」の中心選手に駆け上がった。デスパイネ・ジュニアもその系譜を継ぎ、ポジションは二塁手が本職。遊撃手もこなし、力強い右打ちのスイングは若かりし頃の父親をほうふつとさせる選手だ。すでに同国アンダー世代の大会でMVPを獲得するなど素質は折り紙付きで、U12(12歳以下)キューバ代表では「主将」を担う。

紛れもなく逸材だ。デスパイネは昨季までホークスに7シーズン在籍し、通算130本塁打を誇った歴代最強助っ人。球団は単純にホークスOBの子息という関係性だけで熱視線を送るわけではない。

「デスパイネ・ジュニアがここまで順調に成長し、世界的にも有望な選手であることは間違いない。すぐにどうこうという話ではないが、今後も継続的に成長を確認していく存在だとは認識している」(フロント関係者)

〝親方2世〟のNPB入り――。夢物語ではなく、現実味は十分ありそうだ。

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