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【AEW】「禁断の扉」でオスプレイを撃破した世界王者スワーブ・ストリックランドとは何者?

東スポWEB 2024年7月2日 17時27分

6月30日(日本時間1日)に米ニューヨーク州で行われたAEWと新日本プロレスの合同興行「Forbidden Door(禁断の扉)」で強烈なインパクトを残したのが、AEW世界王者のスワーブ・ストリックランドだ。

元IWGP世界ヘビー級王者で新日マットでも大活躍したウィル・オスプレイの挑戦を受け、27分を超える激闘の末に、ハウスコールからJMLドライバーを決めて王座防衛に成功。世界的にも評価の高いオスプレイを驚異的な身体能力で退け、日本のファンも驚かせた。この「スワーブ・ストリックランド」とはいったい何者なのか?

ワシントン州タコマ出身の33歳。父親は陸軍の兵士で幼少期はドイツ・フランクフルトにある米軍基地で暮らした。ストリックランドが5月に米ニュースサイト「TMZスポーツ」のインタビューで語ったところによると、米国に戻った後は「高校を卒業して2週間後に基礎訓練に行ったんだ。自分の力で率先してやらないと何も始まらない」と、父親の後を継いで陸軍予備役に入隊。2007年にサウスカロライナ州での基礎訓練を修了し、15年に退役するまで8年間軍隊に勤務した。

元軍人のストリックランドは同サイトに、軍務で忙しかった父親となかなか一緒に暮らすことはできなかったが、米軍での経験がレスラー人生に生きているという。「軍隊を通して、大人になれたことは良かった。さまざまな人生を歩んできた男たちに囲まれ、苦労しながらも男としてのあり方を学んだ。朝4時に起きて規律正しく行動する。今の社会では多くの男性が見逃しているが、俺は早くからそういうことを学んできた。それはプロレスラーとしてになるための準備だったと思う」と語っている。

同時にプロレスラーになるためのトレーニングも積み、12年にデビューすると、米インディ団体を中心にサーキットしてドイツやメキシコのリングにも上がった。19年に世界最大団体・WWEと契約して、「アイザイア〝スワーブ〟スコット」としてNXTで活躍。NXT北米王座を獲得としてメインロースター昇格も見えてきたが、21年11月に契約を解除された。22年3月には新日本の米国大会に参戦すると、「スワーブ・ストリックランド」としてAEW入り。キース・リーとのコンビでAEW世界タッグを獲得するなどメキメキと頭角を現し、今年4月にはサモア・ジョーからAEW世界王座を奪取してついに頂点に立った。

ダンスが得意なマネジャーのプリンス・ナナを従え、1990年代のヒップホップ風ファッションに身を包み、自身もラッパーとして活動。元軍人とは思えないストリートなキャラで、人気を得ている。来年1月5日には東京ドームで新日本とAEWの合同興行「レッスルダイナスティ」が開催されることが発表されたが、ストリックランド初来日の期待も高まりそうだ。

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