パリ五輪を控える体操男子日本代表は2日、都内で団体予選を想定した試技会を実施。エースの橋本大輝(22=セントラルスポーツ)や岡慎之介(20=徳洲会体操クラブ)ら5人の選手が実戦に近い形でマットの感覚を確かめた。
終了後取材に応じた水鳥寿思強化本部長(43)は現在のチームを「前回の合宿よりは点数が上がってきている」と評価した上で「まだまだ7割ぐらい」と語った。
5月の練習中に右手中指を負傷した橋本については「順調にきている。指の影響でできていなかった練習を今から追いかけてやっていくという作業になる」と状態を説明した。
またこの日の試技会は本番を想定し、2022年に英リバプールで行われた世界選手権と例年パリで開催されている国際大会の会場内の音声を流して行った。「パリの大会が一番歓声や演出がすごい。会場が一緒だから、きっとうるさくなるだろうと話して取り入れた」と狙いを明かした。
東京五輪では惜しくも届かなかった団体総合金メダルへ、準備に抜かりはないようだ。