国民民主党の榛葉賀津也幹事長は3日に国会内で開いた会見で、都知事選(7日投開票)に立候補した一部の候補者による〝カオスな選挙戦〟について言及した。
榛葉氏は会見冒頭で、「われわれは都連が現職の小池(百合子)さんを応援している。連日、地道に応援しています。いろんな意味で注目されている都知事選ですけども行政の安定性と継続性、そしてなによりも、これからの東京をどうしていくのかという思いで各陣営で政策論争をしていただきたいと思います」と述べた。
過去最多56人の候補者が乱立した都知事選。政見放送はNHK総合と東京MXなどで放送され、候補者1人あたりの持ち時間は、テレビやラジオで5分30秒が割り当てられている。
ところが27日にNHK総合で放送された政見放送では、着ていたシャツを脱いで肌を露出する女性候補者、選挙戦の公約にはまったく触れない候補者などが現れたりと想定外の事態が相次ぎ、SNS上でさまざまな意見が出ている。
榛葉氏は「法律でしばる話ではないね。モラルの問題ですよ。それだけある意味、旧態依然とした政治にですね、ある種の人たちがへきえきとして極端な行動に出ていますけども、そのなかでどういった正論を言っていくかと。SNSがこれだけ進化してエッジが効くと、目立ったもの勝ちというところがありますけども、やはり本質をしっかり見極めなければダメじゃないですか」と指摘した。
ポスター掲示板問題については「面白おかしく数字を稼ぐところはあると思うけど、悲しくなるね。都知事選挙だよ…われわれはしっかりと王道でやっていきたいと思います」と語った。