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ハリウッドの〝バイデン応援団長〟に批判 ジョージ・クルーニーら動員も討論会で醜態

東スポWEB 2024年7月4日 12時25分

先週行われた米大統領選挙の第1回テレビ討論会で、民主党のバイデン大統領(81)が精彩を欠き、高齢不安に拍車をかけたことで、伝統的に〝民主党推し〟のハリウッドで異変が起きている。

英紙フィナンシャル・タイムズによると、共和党候補のトランプ前大統領に惨敗したことをめぐり、ハリウッドでは〝バイデン応援団長〟の大物映画プロデューサー、ジェフリー・カッツェンバーグ氏(73)に怒りの矛先が向けられているという。

同氏はディズニーアニメ「美女と野獣」や「アラジン」「リトル・マーメイド」など数々の大ヒット作品を手掛け、スティーヴン・スピルバーグ監督らと映画会社ドリームワークスを設立したハリウッド有数の実力者だ。

そのカッツェンバーグ氏は6月中旬、ロサンゼルスで選挙資金パーティーを開き、同氏の呼びかけに応じたジョージ・クルーニーやバーバラ・ストライサンド、ジュリア・ロバーツらそうそうたるスターが集結。一夜にして3000万ドル(約48億4200万円)を集めた。

そこでもカッツェンバーグ氏は、民主党支持者の間でさえささやかれるバイデン氏の高齢不安を一蹴し、続投へ太鼓判を押した。ところが、いざふたを開けてみれば、米大統領の行方を大きく左右するテレビ討論会での大失態。ハリウッドでのカッツェンバーグ氏に対する不信へとつながったという。

これまでハリウッドではバイデン氏の大統領選撤退を表立って主張することは避けられてきたが、同討論会後、有望な若い民主党候補者の擁立を求める声が急浮上している。その一人が米動画配信最大手ネットフリックスの共同創業者リード・ヘイスティングス氏だ。

同紙にヘイスティングス氏は「トランプ氏に勝てる力強い民主党のリーダーを擁立するため、バイデン氏は撤退すべき」だと語った。

また、バイデン陣営に寄付をした別のハリウッド関係者は、「今回の討論会はただ調子が悪かったという言い訳を信じる人はいない。討論会は転換点になった」とし、カッツェンバーグ氏には「(バイデン氏への寄付は)もう二度としないという何百件もの電話がかかってくると思う」と述べた。

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