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【桟原将司連載#最終回】北新地に遊びに来てください。連載読んだと言っても割引なしですよ(笑い)

東スポWEB 2024年7月5日 11時1分

【桟原将司 ハナの剛腕道中(最終回)】僕たちがドラフトされた2003年、5人の選手が阪神に入団しました。自由枠で鳥谷敬さん(早大)、筒井和也さん(愛知学院大)。4巡目が僕、5巡目・小宮山慎二(横浜隼人高)、6巡目・庄田隆弘さん(シダックス)が、そのメンバーです。

このメンバーの中では大学、社会人経由の庄田さんが一番年上です。ということもあり、19年のオフに庄田さんの提案で同期会が開催されることになりました。19年オフといえば鳥谷さんが阪神を退団、小宮山が引退というタイミングでした。

庄田さんが「同期5人で久々にメシ行こうや」となって、僕が「同期が5人そろって食事なんてあった?」みたいなノリで話が進んでいきました。
僕はその時点で大阪・北新地にお店をオープンして6年目でした。日曜日が定休日なのでその日でないと無理と言っていると、庄田さんが「サジの店でやればいいやん」ってなったわけです。

で、当日は同期5人が僕のお店に集まってみんなで食べて飲んで。次に僕の店に同期が集合したのは2年後の21年オフ、鳥谷さんがロッテで引退を決意した後でした。ちょうど2年ごとの開催になったので同期最年少の小宮山が「2年に1回はこの回しましょう」みたいになって、実は今年の1月にも同期会を開催しました。

ただ、過去の2回と違ったことは最年長の庄田さんが熱を出して欠席したことですかね。その庄田さんなんですが、すごく熱いというか暑苦しい人なんです。現在でも淡路島で少年野球の指導にあたっていて、鳥谷さんに「子供にこういうことを教えようと思ったらどうしたらいい?」とかずっと野球の話ばっかりしてるんですね。

でもいざ、同期会に庄田さんがいないとなると、みんなで「庄ちゃんおらなこの会もおもんないな」ってなりましたね。筒井さんは筒井さんでずっと飲んで酔っ払って。僕もどんどん目が据わってくる。鳥谷さんはいつまでも変わらず飲んで食って、しゃべり続けている。鳥谷さんはお酒を飲んでもホンマ変わらないですね。

今でも鳥谷さんはトレーニングを続けているようで「お前みたいな体になりたくない」って言われましたもんね(笑い)。引退したんだから、楽にすればいいのに、めっちゃ体バキバキ。普通の人やったらお風呂入るぐらいの感覚が、トレーニングなのかもしれないですね。

もともと僕は人見知りで、慣れたらしゃべれる。マスコミの人ともお酒が入ったらしゃべれる、ぐらいしかできなかった。実際、現役引退して、すぐに飲食店をやろうと思ったわけではなく、セカンドキャリアについてはいろんな先輩に相談してきました。

現役時代に通っていた大阪・ミナミのお店のオーナーにお願いして仕事を教えてもらいました。まあ1年ちょっとの修業で開業なんて安易な話ではあるんですけどね。料理を覚えるというより鶏の仕込みを覚えさせてもらいました。

ウチのスタイルは串で出てくる「焼き鳥」ではなく「とり焼き」。僕は焼き肉を食べるのでも人に焼いてもらうより、自分で焼きたい方なんです。自分のペースで食べたい。というか自己中なだけなんですけど。

困ったらど真ん中。今でもそんな人生を歩んでいます。よかったら大阪・北新地に遊びに来てください。この連載を読んだと言ってもらっても割引はありません(笑い)。

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