中日は５日の広島戦（バンテリン）に２―０で勝ち、首位カープに５・５ゲーム差。先発の高橋宏斗投手（２１）は９回４安打無失点で５勝目（１敗）をゲット。球数は９９球で自身初のマダックス（１００球未満での完封勝利）を達成した。
圧巻の投球だった。初回一死二塁から３番・小園を中飛、４番・捕邪飛に仕留めてピンチを脱出すると２回以降は危なげない投球。「今週１週間はかなりいい調整ができたので気持ち的にも今日は勝ちにこだわってやっていた。８回、９回は（マダックスを）意識してました」と高橋宏自身も納得の投球。立浪監督も「今日は宏斗に尽きる」とべた褒めだった。
キャンプでは投球フォームが定まらず開幕は二軍スタート。今季一軍初登板は４月２８日の広島戦までずれ込んだ。「開幕の１か月を取り返すという気持ちもありますし、今は先発投手が苦しい中、僕が開幕の１か月遅れた分、カバーしてもらった分をここで自分がカバーするという気持ちを持ってやっています」。竜投の大黒柱へと急成長を遂げている２１歳は力強く語った。