欧州選手権準決勝(5日=日本時間6日)でポルトガルをPK戦の末に5―3で下し、ベスト4に進出したフランスが60年ぶりの珍事だ。
フランスはここまで1次リーグから5試合を戦って3得点。しかし初戦オーストリア戦はオウンゴールで1―0、2戦目オランダ戦は0―0のドロー、3戦目のポーランド戦はFWキリアン・エムバペ(25=レアル・マドリード)がPKを決めて1―1。決勝トーナメント1回戦ベルギー戦はオウンゴールで1―0、この日のポルトガル戦も0―0と、ここまで流れの中でゴールを決めていない。
フランスメディア「RMCスポーツ」は「フランスはポルトガルを下してベスト4進出を決めたが、非常に意外で歴史的な大会となった。試合中のゴールはゼロ。60年ぶりのことだ」と報道。その上で「主要な国際大会で1ゴールも奪えず、4強入りする方法とは? レ・ブルー(フランス代表の愛称)にそのレシピがある」と伝えた。
エースのエムバペが初戦で鼻を骨折した影響もあり、得点力が大きく低下している中、準決勝(9日=同10日)スペイン戦に向け、同メディアは「スペインと対戦するまでに改善の余地はかなり大きいと言えるだろう」と指摘していた。