ア・リーグ東地区2位ながら苦戦が続くヤンキースは、5日(日本時間6日)のレッドソックス戦(ヤンキースタジアム)も吉田、ラファエラの一発攻勢で3―5と逆転負けで4連敗。6月15日(同16日)からの18試合で14敗と急失速し、気がつくと首位オリオールズに3ゲーム差と引き離された。
試合後のクラブハウスも重い空気に包まれ、ボルヘは「残酷だ…」とつぶやき、吉田に同点弾を浴びた守護神ホームズは「誰も自分ができると思うレベルでプレーしていない」と肩を落としたと、米メディア「ABCニュース」が伝えている。
それでもアーロン・ブーン監督は前を向いた。「難しい時期だ。素早く立ち上がり、試合に備えて自分たちの実力を少し確かめなければならない。シーズン中は厳しい局面が試されることがある。今まさにそれが起こっている」と気を引き締めた。
キャプテンを務めるジャッジの専属打撃コーチが前日にXで「ジャッジはMVP級の打撃をしているのにヤンキースの攻撃の選手育成はひどい」と痛烈批判して波紋を呼んだが、意に介さない。「FOXスポーツ」によると、指揮官は「人はいろんなことを言うだろうし、誰もが自分の意見を持つ権利がある。特に厳しい時期を過ごしていると、人々が批判したりすることは分かっている。だからそういうことばかりに気を取られてはいけない。正直言ってツイッターで何か言われようがまったく気にしていない。それは私とは関係ない。他の誰かがコメントしているだけだ」とサラリ言ってのけた。
ジャッジ、ソトの2大スラッガーを抱える名門球団に訪れたまさかの試練。切り替えていくしかない。