格闘イベント「超(スーパー)RIZIN.3」(28日、さいたまスーパーアリーナ)の「FACE OFF」イベントが6日に都内で行われ、朝倉未来(31)と平本蓮(26)が〝遺恨マッチ〟へ火花を散らした。
かねてSNS上などで舌戦を繰り広げてきた未来と平本の、注目の初対決。イベント開始と同時に、いきなり直接顔を突きつけてフェースオフし、ピリピリしたムードを漂わせた。未来は「4年くらいずっとやり合ってきてるんで、今さら言うこともない」と話しつつも「今年、俺の大復活。今まで一番格闘技に向き合ってきたんで、自信しかない。俺は(過去に一本負けした)クレベル(コイケ)とか(RIZINフェザー級王者の)鈴木千裕とか全然勝てると思っているんで。その辺のストーリーも見せたい」と豪語した。
さらに平本とのフェースオフについて「自信ないように見えた。緊張してんのか、わかんないけど」とぴしゃり。かたや平本は、一部メディアの報道に注文をつけた未来に対して「ピリピリしているんで、あんまりイジメないであげてください」と言ってのけ、ファンの笑いを誘った。
未来は「さすがに総合格闘技をしっかりやっているから、4年前のキックボクサーの時よりは(差が)縮まっていると思う」と平本の成長を認める場面も。一方の平本はSNS上でフェースオフイベントの参加拒否を示唆していたが「みんな冗談を真面目に受けとりすぎ。冗談ですよ」とニヤリ。
「朝倉未来には、試合終わった後『実は全然練習していなかった』とか、負けた後言われるとこっちはすっきりしないんで、全力でやってきてほしい」と、らしさ全開で未来に要求した。
最後には平本が「やたら『ABEMA』とかで、どっちが引退するとかすげえ言われてますけど、俺は引退しませんからね。するわけないでしょ!(未来が)勝手に引退かけてやってくれよ、別に美しいものでもないし。朝倉未来の親友の那須川天心も『簡単に引退と言うな』と言ってましたから。引退はしません、どうなっても」。3月の試合発表会見では両者とも「負けたら引退」を明言していたが、やはり「冗談」だったのか、あっさり撤回してみせた。
これに未来は「俺が負けたら、必ず引退します。絶対100%勝ちます。楽しみにしてください」と、4か月前と決意が変わっていないことを強調して必勝を誓った。決戦まで残り3週間、両雄は体も〝口〟も仕上がりがよさそうだ。