巨人のフォスター・グリフィン投手(28)が6日のヤクルト戦(神宮)で8回4安打1失点の好投を見せ、4―1の勝利に貢献。自身も3勝目(2敗)をマークした。
左腕の活躍もあり、チームは3連勝で首位・広島まで1ゲーム差の単独2位に浮上。阿部監督は「よくあそこまで投げてくれたと思います。ナイスピッチングです」と目を細め、雷雨により試合開始が1時間も遅れたなかで好投の左腕にうなずいた。
そのグリフィンはこの日で4試合連続のハイクオリティー・スタート(HQS)を達成。安定した投球を続ける一方で、試合前時点での援護点は7戦でわずか9点と1試合平均1・3点だった。それがこの日は初回に岡本和の14号2ラン、7回にもヘルナンデスの6号2ランと、4点の援護を得た。
4番の先制弾について左腕は「どんな状況であっても、先制するのはいい。今日は初回に先制できて大きかった」と笑顔を見せた。だが、ここまで援護点の少ない点を聞かれると、表情を一変させた。「当然野手はいつも点を取ろうと一生懸命なので。サボって点をとってないわけじゃないから、最善の結果がいつものあったりなかったりなので、援護のあるなしは、一切コメントすることはない。いつもの最善やってる結果なんで、受け止めている」と全面的に野手を擁護した。
これまでも左腕は「チームの勝利のためにやっているので、個人は関係ない」と自身の勝ち星は気にしていなかった。これに「グリフィンのぶれない姿勢は本当にすごい」とチーム内からも称賛の声があふれる。来日2年目左腕がその揺るぎない精神で、今後もチームを勝利に導けるか注目だ。