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汗っかきの30代男性 出社時にはシャツがぐっしょり…止めようとするより“かき出す”意識が大切

東スポWEB 2024年7月7日 10時4分

【病院通いになる前に健康寿命を伸ばす! プレメディカルケア】スポーツトレーナー・永井正彦氏が、実際の相談事例をもとに解説する健康アドバイス企画。さて、今回の相談内容は――。

【お悩み】汗っかきなので出社時にはシャツがぐっしょりです。猛暑に向けて体質改善するためには?(30代男性)

【アドバイス】汗を抑えようではなく“かき出す”意識で二度拭きすると、かき過ぎなくなります。

【解説】時代劇などで活躍された名女優さんは、サラシを巻いて脇を締めれば顔に汗をかかなくなるので、化粧崩れを避けていたとのこと。高いプロ意識ゆえのエピソードだとは思いますが、汗を無理に止めると体温調節機能のバランスを崩してしまうので、相談に来られた男性にはおすすめしませんでした。

確かに脇を締めると上半身に汗をかきにくくなります。でも汗をかくことは自然現象なので、汗は止めようとするより“かき出す”意識で対処するようすすめました。そのほうが逆に汗をかき過ぎることを避けられるからです。

猛暑下でかく汗は、体温コントロールのために汗腺が開き、体の芯から湧き出るサラサラ汗なので、最初にかき始めた汗をハンカチやタオルでしっかり拭き取る。その上でデオドラントシートや冷感ボディーシートなどで脇や首筋をパッと拭いてあげると汗をかき過ぎなくなります。

夏場にあえて辛い鍋やカレーなどを食べても汗腺が活性化し、体の芯から汗をかくことができます。この場合も最初にかいた汗をしっかり拭き取ってから、脇や首筋を冷感ボディーシートで拭けば、汗をかき過ぎることはありません。ただ夏場は胃腸が冷えていることが多いので、食欲不振の時は無理して食べることは避けてください。

ちなみに自分の内臓機能が弱っているかどうかは、胃の後ろ周辺の背中を軽くトントンと拳で叩いたり、軽くジャンプしてみて胃に響くようであれば、胃腸が弱っている可能性があるので、冷たい飲み物を控えて、温かいものや消化に良いものを食べるなどして胃腸を整えてください。

◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。

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