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【K―1】ブアカーオ・バンチャメーク 判定負けも激闘「歳を重ねても試合できるというのを見せていきたい」

東スポWEB 2024年7月7日 18時13分

リビングレジェンドは勝利ならず…。立ち技格闘技イベント「K―1 WORLD MAX」(7日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の70キロ級トーナメントで、10年ぶりにK―1リングに上がったブアカーオ・バンチャメーク(42=タイ)が無念の黒星を喫した。

2004、06年の同トーナメントを制したブアカーオは、昨年5月のRIZIN有明大会で久々に日本のリングに上がり、元K―1王者の安保瑠輝也と引き分けた。さらに3月のRIZIN神戸大会では木村〝フィリップ〟ミノル(ブラジル)にKO勝ちして健在ぶりを見せつけた。

そんな〝生ける伝説〟は今大会に「ワイルドカード」として準々決勝から出場。GLORYを主戦場にするブルガリアの強豪ストーヤン・コプリヴレンスキーに対すると、序盤から圧力をかけてパンチを中心に重い攻撃を叩き込んだ。その後もかつてのスピーディーな戦いからスタイルを変え、パワフルな戦いを見せるブアカーオだがローキックを受けるなど思うようにペースをつかめない。すると2ラウンド(R)終盤、左ミドルを放った直後に右ハイキックを返され、これをアゴ先にうけて尻もちをつきダウンを取られてしまった。

逆転を狙い最終3Rも前に出たが、12歳年下のストーヤンからダウンを奪い返すことは出来ず。そのまま判定0―3で敗れ、久々のK―1で勝利とはならなかった。試合後、ブアカーオは「1R目はほぼプラン通りの試合ができたんですが、2R目に入ってミスでカウンターのハイキックが入ってしまって、作戦通りに行かなくなってしまいました」と悔やむ。その原因を「相手の脚の長さが予想外で見切れていなくてハイキックで終わってしまった」と無念そうに振り返った。

新たなK―1の印象を「いろんなことが変化していると感じました。採点の方法もいろいろ変わっていると思いました」とする。採点については「自分の中では1R目は有利だったと思います。2R目にミスはしましたが、3R目も有利に進めていたので延長に入ると思い、体力を残して戦っていました。前のK―1だと延長戦になったかなと」と唇をかむ。それでも最後は「以前とは違うブアカーオになっているかもしれないですが、歳を重ねても試合をできるというのを見せていきたいです。そのためにこれからも厳しい練習を続けていきたいと思います」と力を込めた。生ける伝説の再起に注目が集まりそうだ。

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