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堤聖也が〝世界前哨戦〟でTKO勝ち リング上から「ボクシングの魅力」を語る

東スポWEB 2024年7月7日 23時21分

プロボクシング56・0キロ契約10回戦(7日、東京・両国国技館)で、WBA世界バンタム級2位の堤聖也(28=角海老宝石)がウィーラワット・ヌーレ(22=タイ)に4ラウンド(R)1分13秒でTKO勝ちを収めた。

堤は昨年12月に日本バンタム級タイトルマッチで穴口一輝さんと対戦して判定勝ちして以来、約半年ぶりの試合だった。穴口さんはこの試合後に意識を失い、今年2月に亡くなった。

この日は3Rに堤が左アッパーで、ヌーレから2度のダウンを奪う。4Rも猛攻を続け、左ボディーでヌーレから再び2度のダウンを奪って試合を終わらせた。

勝利した堤はリング上で「一安心ですね。僕自身(試合に対して)そんなに高い点数は上げられないし、試合の組み立てとか反省するところはある。そこを修正して、もっと強い姿を見せたいと思います」と語った。

前戦を巡っては、競技自体の安全性を問う意見もSNSを中心に見られた。この日の試合後、堤はリングからファンに向けて「僕を含めて、ボクシングをやっているやつはそれぞれ思いを背負ってやっている。そこに大きな価値がある。ボクシングは本気でやっているやつ同士の殴り合いで、そのぶつかり合う姿に人は美しい感情を抱くと思う。それがボクシングの魅力だと思うし、その競技を今も続けられることに感謝しているし、誇りに思う」と語りかけた。

これについては「普段から思っていること。今、僕が言うことだと思ったし、逆に僕のことで誹謗中傷もそうだけど、気にかけてくれている人もたくさんいる。『ボクシングってなんなんだろう』といろんな人が考えたと思うけど、そう思ってボクシングをやっているから」と説明した。

堤は次戦に、バンタム級で世界挑戦が濃厚。世界主要4団体の同級王座は、WBA王者井上拓真(大橋)、WBC王者中谷潤人(M・T)ら日本人が独占している。その中でも堤は高校2年時のインターハイで、判定負けを喫した拓真との対戦を熱望している。

堤は「本物のチャンピオンたちに勝って、僕も世界チャンピオンになります」と拳を握った。

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