WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35=志成)がIBF同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)との王座統一戦で0―3の判定負けを喫し、ボクシング界に衝撃が広がっている。
7日の試合を生中継した「ABEMA」で解説を務めた元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(44)は、自身のユーチューブ「内山高志KOチャンネル」で今回の統一戦を総括。「ほぼフルマークで判定負け。あんな試合になるとは思わなかった。ショッキングすぎて…。会場もみんな、終わった瞬間〝ダメだ〟って感じでしたもんね」と改めて感想を語った。
また、内山氏は「敗因は(マルティネスの)パワーと手数。あとパンチが多彩。パワーも全然違ったし、スタミナが異常」「あれはロドリゲスより強い、おそらく。全体としてうまかった」と指摘。マルティネスの実力は、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)からWBC王座を奪取したジェシー・ロドリゲス(米国)より上との見方を示した。
その上で「勝てば、エストラーダに勝ったロドリゲスと見たかったんですけど。でも、どうなるか…。今回の相手(マルティネス)と再戦しても面白いと思うんですよ。井岡は再戦にめっぽう強いですから。再戦したら、勝つんじゃないかと思うんですけど。あとは本人の気持ち次第ですよね」と再戦への期待も口にした。
最後に内山氏は「井岡選手、お疲れさまでした。また次やる、やらないにしても頑張ってほしいと思います」と元王者をねぎらった。