ベルギー1部シントトロイデンの日本代表GK鈴木彩艶(21)がパリ五輪男子代表から〝落選〟したことに関して、所属クラブの立石敬之CEOが説明した。
シントトロイデンは8日、パリ五輪代表に選出されたMF藤田譲瑠チマとMF山本理仁の会見をオンラインで行った。
会見には立石CEOも出席して、大岩ジャパンの守護神だった鈴木の選外について経緯を語った。
「ちょうど6、7、8月というのはデリケートな(時期)。移籍もそうでしょうし、新しい監督が来たりとか、いろんな各クラブでの事情があると思います。うちの鈴木彩艶に関しては、いろんなバランスを取っていただいたんだとは思います。最終的にはJFAの判断での選考外ということになっています」
ただ、移籍が確定しているわけではないことも強調。「私たちも正直、何も確定していない中での判断をしていただいたということで、すごく難しい判断になったと思う、代表チームにとって。私たちが今持っている移籍であったり、そういった情報をお渡しした上で代表チームが判断したということです。なので、移籍が決まっているんでとか、今の現段階ではそういうことではない」と説明した。
「おそらくこれは、登録が1度締め切ると差し替えっていうのはケガ以外できないはずなので、移籍のリスクっていうのは現場の監督、コーチにとってすごく大きな不安要素になります。なので、そういったこともいろいろ検討した上で、いろんな判断をされたんじゃないかなと思います」と代表チーム側が移籍が実現した場合に、新天地のチームから派遣を拒否されることを考慮した結果の判断との見解を示した。
オーバーエージ(OA)も含めて、五輪代表の選考は困難を極めたようだ。