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都知事選やり直し? ポスター問題で異議申し立て「もし小池百合子さんがクリアファイルの枠だったら…」

東スポWEB 2024年7月9日 6時21分

東京都知事選が無効!? 7日投開票された都知事選から一夜明けた8日、立候補していた「ジョーカー議員と投票率を上げる会」の河合悠祐氏がポスター掲示場は不平等だったとして、東京都の選挙管理委員会に選挙無効の異議申し立てを行った。選管が認めたり、裁判で河合氏が勝訴すれば、選挙無効で都知事選は再度行われることになるが――。

「8人が怒るのは当然だが、8人以外だって声を上げていかないと。これは重大な手続きミスですよ」と憤ったのは、いつものジョーカーペイントを施さずに素顔で会見した河合氏だ。

都知事選では過去最多となる56人が立候補したが、ポスター掲示場には48人分の枠しか用意されず、8人は枠外にクリアファイルなどで掲示するように選管から促された。

河合氏は枠内に掲示できていたものの「候補者は等しく同じ条件で扱わなければならない。にもかかわらず、枠の増設を行わなかったことは重大な過失で、候補者に対してもクリアファイルなどの扱いになることの事前の共有はなかった。私個人の不利益というより、全体の選挙の公平さがなかった。8人が全部張った56人のポスターと48人しかないポスターとは世界観が変わったわけで、結果も違った可能性があった」と指摘する。

ポスター掲示場を巡っては、枠外となった候補者の小林弘氏が都や小池氏、選管に対し、計2000万円の損害賠償請求を東京地裁に提訴すれば、将軍アキノリ未満氏も不公平だとして、1円訴訟で都を提訴した。河合氏もこの日、選管や小池氏を相手に300万円の損害賠償請求を東京地裁に提起しているが、選挙自体の無効を申し立てたのは初めてで、異例の事態となる。

河合氏の異議申し立ては選管に受理され、今後30日以内をメドに裁決することになる。棄却された場合、河合氏は東京高等裁判所に訴訟提起し、内容次第では最高裁まで争う構えを見せている。

河合氏は「もし小池百合子さんがペラペラのクリアファイルの枠だったら、どうなってたんやろって。増設していたかもしれないし、特別な動きはあったと思いますよ」と皮肉を込めた上で、「スピーディーにやりたかったんで、一人でやっていますが、協力してやっていくべきで、集団的な形でやりたい。声をかけていきたい」と他の候補者とともに声を上げる集団訴訟の形に持っていきたいという。

選管が申し立てを認める可能性は低いとみられるが、裁判所に場を移し、認められたらどうなるのか。小池氏の当選は無効となり、再選挙となれば、立候補者の顔ぶれも変わり、選挙構図も全く違うものになってくる。

都知事選で大躍進し、名前を売った石丸伸二氏が蓮舫氏に続き、今度は小池氏をものみこむ可能性も出てくるが…。河合氏は各方面に今回の不公平という理不尽な仕打ちを訴え、世論も醸成していきたいとしている。

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