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【F1】角田裕毅レッドブル昇格へ ホーナー代表初めて前向き発言「可能性を排除するはずがない」

東スポWEB 2024年7月9日 11時53分

F1レッドブルのセルジオ・ペレス(34)が不振により更迭の機運が高まる中、人事の実権を握るクリスチャン・ホーナー代表(50)が姉妹チームのRBに所属する角田裕毅(24)の緊急昇格について初めて前向きな発言を行った。

ペレスは2年の契約延長が発表されたばかりだが、近走は不振が続いており、英国グランプリ(GP)では予選Q1で敗退して19番手と出遅れた上に、肝心の決勝でも追い上げられず2周の周回遅れを喫した上に17位で終わる大失態を演じた。

これを受けて夏季休暇前後でのドライバー交代論が沸騰。応急処置としてグループ内での緊急昇格が有力な選択肢となる中で、これまで角田の昇格に消極的だったホーナー代表が初めてその可能性を認めた。

オランダのモータースポーツ専門メディア「レーシングニュース365」は「ペレス解任の噂が渦巻く中、ホーナーが角田を認める。レッドブルとRBのドライバーラインナップをめぐる憶測が高まる中で、ホーナーは今後角田がレッドブルのメインチームに移籍する可能性を否定していない」とレッドブルトップの注目発言を報じた。

同メディアは角田の緊急昇格についてホーナー代表を直撃。それに対して「何も可能性を排除するはずがない」と角田の昇格も選択肢に入っていることを強調。続けて「われわれは彼に才能があると信じているからこそ、複数年契約のオプションを持っている。彼はレッドブル・レーシングのドライバーだ。レッドブル・レーシングと契約している」とその実力を認め、契約的にも問題がないとした。

ホーナー代表はダニエル・リカルドがお気に入りで、角田の昇格にはこれまで終始消極的だった。しかしここにきての〝翻意〟は、今季の急成長によるところが大きい。

マシン性能差が劣るRBで上位に迫る入賞争いを続け、同僚のリカルドも圧倒して他チームから多くのオファーが舞い込む存在になった。

「ユウキはいい仕事をしている。ポイントを獲得し、週末もいい仕事をしている。ダニエルがそばにいることで、彼は恩恵を受けている。チームやエンジニアとの関わり方に関して、ダニエルから学んだことを認めている。ユウキはもはや新人ではない。彼はすでにかなりの経験を積んでおり、それをうまく活用しているのが分かる」とホーナー代表はこれまでにないほど称賛した。

そして、今後レッドブルの一員としてテストする可能性を問われると「分からない。いつかテストを受けるかもしれない」と否定しなかった。

最大の障壁だったホーナー代表の方針転換で、いよいよ角田昇格が現実味を帯びてきた。

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