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【ソフトバンク】宮城大弥で8戦連続…「左が弱い」他球団のよりどころを粉砕できるか

東スポWEB 2024年7月10日 6時14分

パ・リーグ首位を快走するソフトバンクは9日のオリックス戦(京セラ)に0―3で敗れ、今季8度目の零封負け。先発・有原が7回3失点と踏ん張ったが、打線が相手先発・田嶋の前に散発3安打と沈黙。結局、直近5試合で3度目の完封負けを喫した。

先月30日の日本ハム・加藤貴から7試合連続で先発左腕と対戦。今季はここまで右投手に1564打数433安打の打率2割7分7厘、左投手は1032打数233安打の打率2割2分6厘と、右よりも左を苦にしている。2位に9ゲーム差をつける独走態勢のソフトバンクにあって、他球団は牙城を崩す術がなかなか見当たらない。そんな中で顕著な〝左連発〟はライバル球団が取り得る数少ない手段の裏返しでもある。

右投手に比べて打てていない事実があるだけに、選手も首脳陣も正面から受け止めている。担当の村松打撃コーチは現状について「右打者が打てていないところもあるし、左打者も前と違って絞りづらくなっている。そこの指示をうまくできていない」と言及。端的に言えば、球種が年々増え、多彩な変化球の残像がある中で真っすぐに差される。そこを意識し始めると、また変化球が来る…という後手に回っている状況だ。「絞りながら〝誘う〟というか、こっちが絞りやすくなるような打撃をしていかないといけない。しっかり対策を立てていきます」と村松コーチは前を向いた。

10日のオリックス戦はエース左腕・宮城が相手となる。強敵に違いないが、負の連鎖を断ち切り、自信を取り戻す好機とも言える。〝左が弱い〟〝とりあえず左を当てとけ〟という他球団のよりどころとなるのはもうごめんだ。

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