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靖国神社に「トイレ」落書き男の〝仲間〟を逮捕 背後に反日中国人グループか

東スポWEB 2024年7月10日 10時51分

6月に東京・千代田区の靖国神社の石柱に赤いスプレーで「トイレ」と落書きし、放尿する動画が中国のSNSで拡散した事件で、警視庁公安部は9日、器物損壊と礼拝所不敬の疑いで、中国籍で職業不詳の姜卓君容疑者(29)を逮捕した。他にいずれも中国籍で住所、職業不詳の董光明容疑者(36)と許来玉容疑者(25)の逮捕状を取り、指名手配した。姜容疑者はスプレーを購入するなどしていた。

董容疑者は実行役で、中国の動画配信サイトで「鉄頭」と名乗るインフルエンサー。企業の不正を暴く〝正義系配信者〟だったが、再生回数の低迷から〝迷惑系配信者〟となっていた。

許容疑者は動画の撮影役とみられる。2人は5月31日夜に落書きと放尿を実行し、数時間後の6月1日未明、中国に向けて出国した。

董容疑者は帰国後、すぐに動画を配信。帰国した証明として6月1日付の中国紙「杭州日報」を画面に示して、「無事帰国した。北京時間の5月31日午後8時50分にやった。北京時間の6月1日午前5時20分、上海浦東空港に到着した。たくさんの人が連絡してくることが分かっていたので、通信機器の電源を切っていた」と犯行声明を出した。

また、「日本政府が海に汚染水を放出していることに対抗するためだ。自首するつもりはない」とも言っている。

しかし、中国事情通は「現在、動画再生回数が稼げるのは〝愛国系配信者〟です。中国で反日行為は〝愛国無罪〟と言われますが、再生回数のために反日行為をやりすぎる者が出るようになり、視聴者も英雄視するため、中国政府も頭を痛めているそうです」と指摘する。

今回は公安部が動いていることが深刻さを物語っている。公安警察は国際テロ組織、過激派、右翼などを取り締まる組織だ。

元警察関係者は「道具調達と手引きをしたとみられる姜容疑者は日本の大学に通い、日本で就職していたようで、董容疑者らと年齢も違うし、接点も分からない。周囲に対日有害活動を行う反日中国人グループがあるかもしれません。また、弾丸ツアー的に来日し、反日行為でカネを稼げてしまう形の中国の愛国系配信者は大問題です。資金力のあるパトロンがくっつき、配信者を束ねると恐ろしい組織になりかねません」と話している。

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