日本共産党の志位和夫議長は10日、国会内で開いた新著「Q&A共産主義と自由―『資本論』を導きに」(新日本出版社)出版会見で、都知事選で落選した蓮舫氏と面会したことを明かした。
共産党は都知事選で蓮舫氏を全面的に支援。しかし結果は小池百合子知事、広島・安芸高田前市長の石丸伸二氏に惨敗し3位で終わった。
志位氏は蓮舫氏の選挙戦について「都知事選を通して作った財産は大きいと思います。例えば、みんなが1人街宣という形が東京中に広がった。足りない点はあると思うんですけど、今後につながる。蓮舫さん自身の挑戦と頑張りは心から敬意を表したいと思います」と振り返った。
蓮舫氏はこの日、永田町の衆参議員会館などを訪れ、選挙戦で支援を受けた立憲民主党や共産党の国会議員や関係者などと面会したという。
「私は議員会館におりましたけれども、蓮舫さんは(選挙応援の)ごあいさつに来ましてバッタリ会いました。今後につながる戦いはしたと申し上げました」(志位氏)
無党派層が多いとされる若者からの支援が受けられなったことが敗因の一つとして挙げられている。若い支持層の支持を伸ばすために何が必要か。
「政治は変えられると、変える道筋や力、これを力強く示していく。みんなが立ち上がれば政治や社会は変えられる。この希望を若い方々にどれだけ伝えられていけるかだと思います」と志位氏は指摘した。
共産党は立憲東京都連をはじめ候補者選定委員会に出席したメンバーたちと4か月におよぶ長い議論を重ねた上で、野党〝オール東京〟候補者として蓮舫氏を擁立し応援した。
今後の課題に向けて志位氏は「多くの政党や市民団体、個人の方々や選考委員会で(蓮舫氏を)擁立したわけです。そういった方々と率直な議論をして教訓を導きたい。共産党が(都知事選を)1人でやるということではないと思います」と語った。