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TBS「アッコにおまかせ」で都知事選〝誤報〟が起きた2つの背景

東スポWEB 2024年7月11日 5時3分

タレントの和田アキ子(74)のTBS系「アッコにおまかせ!」(日曜午前11時45分)が東京都知事選での投票方法を誤って伝え、批判されている。TBS局内も「恥ずかしい」と呆れているという。なぜ初歩的なミスが起こったのか――。

問題となったのは都知事選の投開票日でもあった「おまかせ!」の7日放送だった。投票方法を紹介する中で、番組進行のTBSの宇内梨沙アナウンサー(32)が、投票用紙に候補者名を記入する際、「漢字を間違えてしまうと無効になってしまうので正しく書くようにしてください」などと指摘。SNSではネットユーザーから次々と疑問の意見が投稿された。

その後、宇内アナは「東京都選挙管理委員会によりますと、候補者の名前をカタカナ、ひらがなで記入しても候補者と特定できれば有効になるということです。大変失礼いたしました」と訂正して陳謝。SNSで案の定、批判が殺到した。TBS局員の話。

「初歩的なミスをして局内も『赤っ恥』とあきれています。問題が起きた原因の一つとして、選管への確認不足によって生まれた台本の作り込みの甘さ、そしてスタジオに政治の専門家が不在だったことが挙げられています」

7日放送でスタジオ出演したのは和田、タレントの峰竜太、宇内アナのほかはタレントの勝俣州和、山之内すず、お笑いコンビ「ニッポンの社長」(辻皓平、ケツ)。政治アナリストの伊藤惇夫氏がVTR出演したものの、政治の専門家はスタジオ出演しなかった。

「情報番組では政治を取り上げる際、政治アナリストや政治ジャーナリストがよくスタジオ出演しますが、『おまかせ!』ではそれがほとんどない。(7日放送で)政治の専門家がスタジオ出演していれば、ミスを防げたでしょう」(前出局員)

なぜ、政治の専門家がスタジオ出演しないのか。前出局員は「理由の一つに、アッコさんが世相を斬る番組で、アッコさんのトークを前面に押し出したい意図があるからです」と話した。

危ういシーンはほかにもあった。

前々週6月23日放送では、和田が都知事選を優位に進める現職の小池百合子氏に寄ったと受け取られかねないトークを展開。タレントのカンニング竹山が機転を利かせ、「(政治的な)バランスを取るために言っとくと…」と切り出して小池氏の問題を列挙し、「小池さんのほうになびいて、気持ち悪いなという人(視聴者)もいると思うんで」と語った。

別のTBS局員は「かねて、出演者が政治について事実かどうかあやふやなトークをし、宇内アナが対応しきれず言葉に詰まるシーンが散見されていました」と続けた。

今後は政治アナリストや政治ジャーナリストのスタジオ出演が浮上しているという。

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