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【西武】ミス頻発で借金29… キャンプから消えた黄金時代の「伝統」にOB嘆き節

東スポWEB 2024年7月11日 6時13分

西武は10日の日本ハム戦(ベルーナ)に1―6で逆転負けを喫し、今季5度目の5連敗。借金はワーストの「29」となった。

渡辺久信監督代行(58)は「(初回に)1点取った後、あれだけチャンスがありながら取れなかったのは流れがなかなか来なかった。(青山)美夏人が頑張って、いつ流れが変わってもおかしくない中、耐えてくれていたんだけど、1点リードしていても勝っている感じがしなかった」と総括した。

初回に源田、西川の連打でいきなり先制しながら直後の外崎の併殺打。2回から4回まで毎回得点圏に走者を進めながらも、送りバント失敗や決定打が出なかった。そうした状況が7回途中1失点の先発・青山を苦しめ、前日と同様に終盤のリリーフ陣が打ち込まれ、日本ハムペースとなっていった。

前日の源田、この日の古賀と要所でバント失敗が目立ち「そういうところをしっかりやっていかないと、流れも良くならない。もちろん練習はしているんだけども、気持ちの部分がちょっと弱いのかもしれない」と言及した。

シーズン中にやるべきことができないのは技術、メンタル両面において準備ができていないからにほかならない。球団OBからは「近年の西武キャンプを見ていると、それぞれがただ自分の打撃練習をしているばかりで、時間をかけてチーム打撃をしている光景を見たことがない。1990年代、2000年代までのキャンプでは主軸以外の打者は例外なく打撃コーチに30分から1時間の進塁打、バント練習を課されていた。あの伝統はいったいどこに行ってしまったのか」と嘆き節が聞かれる。

ポイントゲッターである中軸以外の打者は、通常の打撃練習以外にキャンプでは連日徹底した「右打ち」「バント」練習の時間が設けられ、コーチの指示で単調な反復練習を黙々とこなしていたという。

現在のチームでいえば、通算478本塁打の中村剛以外の野手は全てキャンプ中にこの課題をこなし、準備を整えてシーズンに入っていなければいけないことになる。細かいミスが頻発する西武の課題はやはりこの準備不足にこそありそうだ。

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