欧州選手権準決勝（１０日＝日本時間１１日、ドイツ・ドルトムント）で初の優勝を狙うイングランドはオランダに２―１と逆転勝ちした。２大会連続で臨む決勝（１４日＝同１５日）では３大会ぶり４度目のタイトルを目指すスペインと激突する。
イングランドは先制を許して迎えた前半１８分にエースＦＷハリー・ケイン（バイエルン・ミュンヘン）がＰＫを決めて同点とすると、１―１で迎えた後半アディショナルタイムの４６分に途中出場のＦＷオリー・ワトキンス（アストンビラ）がゴール前でパスを受け、振り抜きざまに右足一閃。サイドネットに突き刺した。
ワトキンスは「正直に言うと、こんなことは夢にも思わなかった。ウソをついて〝夢を見た〟ともいえない。イングランド代表として得点したのは素晴らしいこと。最高の気分だ」と語った。その一方で、所属するアストンビアの大ファンとして知られる英王室のウィリアム王子は自身のＸを更新し「なんて美しいんだオリー。おめでとうイングランド」と祝福の言葉を贈った。
前回大会は決勝に進みながらも開催国のアドバンテージを生かせず、イタリアに敗れた。今回は初の栄冠を手にすることができるだろうか。