欧州選手権の決勝（１４日＝日本時間１５日、ドイツ・ベルリン）で初優勝を目指すイングランドで「ケインののろい」が不安視されている。
イングランドのエースＦＷハリー・ケイン（バイエルン・ミュンヘン）は誰もが認めるスーパーストライカーながら、これまでタイトルには縁がなかった。イングランドの名門トットナム時代はもちろん、優勝を手にするため、昨季に加入したＢミュンヘンも１２季ぶりの無冠。イングランド代表でもケインが選出後は優勝はなく、開催国だった前回の欧州選手権で決勝に勝ち進んだものの、ホームアドバンテージを生かせず、イタリアに敗戦。英メディアは「ケインののろい」と報じていた。
英紙「デーリー・スター」は「サッカーファンはケインがのろわれていると考えてきたが、Ｂミュンヘンが敗退したのを受けて、その考えは正しいとみられている」と指摘し「国民もうんざりしている」と報道。英紙「サン」は「ケインのトロフィーののろい」とし、ドイツ紙「ビルト」も「不気味なケインののろい」と伝えていたように、２大会連続の決勝進出も不安は尽きないようだ。
イングランドは〝無敵艦隊〟スペインと決勝で激突する。欧州選手権では１９９６年大会の準々決勝以来、２８年ぶりの対決。このときはＰＫ戦の末にイングランドが勝っているが、再び勝利し初タイトルを手にすることで「のろい」を解き放てるか。